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ジョン・ケンナード校長にインタビュー。
世界を熟知する親日家、新校長がめざすエプソムとは?

取材・文/津森 ゆき(マレーシア在住ライター・翻訳者)

2018年1月、エプソムカレッジ・マレーシアは新校長にジョン・ケンナード氏を迎えました。
就任して2週間というタイミングで、早速お話を伺うことができました。

世界5ヶ国で校長を歴任してきた経験豊富な国際派

イギリス生まれのジョン・ケンナード氏は、豊富な国際経験を持つ教育者です。英国で義務教育を終えた後、フェアブリッジ協会の奨学金を得て西オーストラリア大学で教育学の博士号を取得。

西オーストラリア州都パースにあるカレッジと、英国ケンブリッジの学校で教鞭をとったのち、セント・アンドリューズ・グラマー校(豪・パース)、セント・ポールズ・カレッジ(香港)、ブリティッシュ・スクール・ワルシャワ(ポーランド)、セント・ジョージズ・インターナショナル・スクール(スイス)と、4ヵ国で15年間にわたり校長を務めました。マレーシアは、東南アジア初となる5ヶ国目です。

最初に校長を務めたパースの学校では、岡山県の学校との国際交流を行なっていたそうです。インタビューの冒頭、日本語で挨拶をして筆者や学校スタッフを驚かせたジョン校長は、「当時はもっと日本語が話せたのですよ」と笑顔を見せ、エプソムでも日本との交換留学制度や交流の場がつくれたら、と語りました。

新校長が見た「エプソムカレッジ・マレーシア」とは

世界各地の学校を知るジョン校長の目に映る、エプソムの魅力や特徴とはどのようなものでしょうか。
まずは、第一印象を伺いました。

「これまでに私が勤めた学校のなかで最大のキャンパスです。施設設備も最高のものと言えるでしょう。
学生生活全般において集中して取り組める環境が整っており、生徒たちは幸運だと思います」

ジョン・ケンナード氏

日本の学校との国際交流の経験もあるジョン・ケンナード氏。日本語での挨拶もあり、親しみやすい印象でエプソムの魅力について語っていただきました。

他校と比較したエプソムの特徴を挙げてもらったところ、次の3つに集約することができました。

  • 1.英国式教育《英国本校とのリンク》× グローバル教育
  • 2.寮制度にもとづく家族的コミュニティ
  • 3.広大なキャンパスを活かした全方向プログラム

それぞれについて、もう少し詳しくみていきましょう。

1.英国式教育 × グローバル教育で、地球を学びの舞台に  

「最高の英国式教育をマレーシアで」ーーこのうたい文句が示す通り、エプソムカレッジ・マレーシアでは、3〜10歳のプレップスクール、11〜18歳のシニアスクールを通じて、英国式カリキュラムをベースとした教育が受けられます。

英国の義務教育は11年間で、エプソムでもYear11(15歳+)修了までに、IGCSEと呼ばれる英国の義務教育修了資格試験インターナショナル版を受けます。Year 12-13の2年間は、大学受験資格取得コースを受講し、Aレベルと呼ばれる英国式の大学受験に必要な教科別単位を取ることになります。そのため、生徒の大半は、英国の名門大学への進学をめざすそうです。

450名いる在校生の出身地は25ヵ国にのぼります(日本人比率 6%)。マレーシアにあるインターナショナルスクールらしく、日々の学びでは、ASEANという地域性や地球規模のテーマを積極的に取り入れているとのこと。

たとえば、エプソムはマレーシアで唯一の「ラウンドスクエア加盟校」に認定されています。ラウンドスクエア(Round Square)とは、1966年に設立された国際的な私立学校連盟で、<I=インターナショナリズム・D=民主主義・E=環境保全・A=冒険・L=リーダーシップ・S=奉仕活動>という6つの教育の柱「IDEALS」を理念とし、これに賛同する学校が6大陸50ヵ国から集まっています。昨年は、南アフリカ共和国で開催された国際会議や、モンゴルで行なわれた冒険キャンプに、エプソムからも数名の生徒が参加しました。

英国本校との交流もあります。この日、本校から来た高校生が、マレーシア校の小学生に水泳を教えている光景を見かけました。

「英国の伝統と国際的なコミュニティをブレンドすることが私の役目」と、ジョン校長。「生徒一人ひとりが地球市民となる手助けをしたい。卒業後も、変わりゆく国際情勢を見極め、他者を尊重しながら自分らしく生きていける人材を育てたいのです」

2.寮制度と家族的なコミュニティ

エプソムにはキャンパス内にハウス(寮)が完備され、英国の伝統的な「ハウスシステム」にもとづき、ハウスマスターのもとで家族のように生活をしています。寮生活を通じて、子どもたちは助け合いの精神や社会生活に必要なコミュニケーションスキルを身に付けます。

校長をはじめ、多くの先生が敷地内に住んでいるため、学校全体がひとつのファミリーのよう。生徒数が増えれば寮を増築するスペースもありますが、家族的な校風を大切にしたいため、マンモス校にならないようバランスを保ちたいそうです。

都心の喧騒から離れた静かな環境と、クアラルンプール国際空港に近い立地も、エプソムの魅力のひとつ。シニアスクール生の9割が寮生活を送っていますが、親元を離れて暮らす子とその家族にとって、安全は何よりも重要です。寮の出入りにはハウスマスターの承認が必要となり、週末も生徒だけで外出することはできません。海外からの生徒には、空港とのアクセスが良く便利です。

完全寮制の「フルボーディング」だけでなく、週末は自宅に帰れる「ウィークリーボーディング」、「自宅からの通学」を選ぶこともできます。自宅通学の生徒もそれぞれの所属ハウスがあり、スポーツや演劇の寮対抗試合は大変盛り上がるそうです。

校内に常駐している日本人コーディネーターの存在も心強く、学校と保護者間のコミュニケーションや寮生活における心配事など、何かと相談できて頼りになることでしょう。

3.広大なキャンパスを活かした全方向プログラム

必須科目ばかりに重点を置かず、スポーツ、音楽、アート、外国語/母国語、ボランティア活動など、幅広い分野を積極的に実践させることで知られるエプソムのプログラム。

クラブ活動の選択肢が豊富で、たとえばスポーツなら、おなじみの種目に加えて、スカッシュ、トライアスロン、ライフセービングなど、アートなら、陶芸、3Dプリント、フィルムメイキングなど、あらゆるアクティビティを提供できる専門的な設備が整っています。
クラブ活動を選ぶ上で、生徒たちは「ラウンドスクエア」の6つの理念に当てはまる全方向の取り組みを求められます。

昨年に引き続き開催される「英語ホリデープログラム」は、エプソムのプログラムを体験してみたい11〜14歳にとって絶好のチャンス。英語力強化はもちろんのこと、エプソムの授業はもちろん、設備をまるごと利用した課外活動や寮生活も経験でき、貴重な夏休みとなることでしょう。

4月上旬のエプソム学校説明会には新校長も出席

今年で4回目となるエプソムカレッジ・マレーシアの学校説明会。4月7日(土)、8日(日)の二日間に渡って東京・品川で開催されます。本説明会には、ジョン新校長も出席し、自らプレゼンテーションを行う予定です。

1989年以来の訪日で、とてもワクワクしているそうです。エプソムの紹介だけでなく、これまでの海外経験にもとづく体験談や、今後の教育のあり方についても語りたいとのこと。

「日本のみなさまにお会いできる日を楽しみにしています」

 

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校長先生の親しみやすい人柄と視野の広い教育理念に触れ、ブランド力や施設だけではないエプソムの魅力が伝わってきました。

エプソムの生徒の特徴は? と尋ねると、真っ先に返ってきた答えが「リスペクトフル(他者や環境に敬意を払う)」。

キャンパスで出会う生徒たちはみな礼儀正しく、声をかけるとしっかりと受け答えをする姿が印象的でした。ここでなら、多国籍な生徒たちとともに学校生活を送りながら、世界に通用する人間力や学習力を培うことができそうです。