マレーシアアーティストによる絵画展「INFINITY」開幕

美術館や博物館が乏しいジョホールバルですが、観光誘致キャンペーンの流れもあり、文化的な施設や催し物も出はじめてきています。

先日、マレーシアの16名のアーティストによる絵画展「INFINITY」がはじまり、そのオープニングセレモニーに参加しました。

INFINITYとは「無限大」という意味。

今回の絵画展のコンセプトは、それぞれのアーティストがパッションに基づいて限りない能力で生み出した作品たち、ということだそうです。

ジョホール州や文化庁の協賛もあり、セレモニーではイスラム教のお祈りからはじまり、国歌斉唱、政府からアーティストへ認証の授与、それぞれのセクションの方の記念サイン、サックスの生演奏などを経て、美術展のお披露目となりました。

式典にはジョホールのアーティストたちやメディア、ギャラリスト、アート学校の先生などが参加していました。

展示されている作品は全部で84点。

アーティスト達の作風はさまざまで、いろいろなトーンの絵が楽しめます。

そして、題名には値段が記載されているものもあり、これは後日購入することができます。

1枚の絵の値段は、RM500からRM2500くらいの価格帯が中心。

気に入ったものがあれば、お手頃だと思いました。

シックなモノトーンの作品や、花の絵などもあり、家に飾るとするとインテリアにも調和しやすそうな作品が多いと感じました。

下記のような作品が展示されています。

Aleng Tohara氏の作品。
マレーシア人というタイトル
タイトル:I love Holland, I love France, I love Japan.
johorをイメージに。
デジタルプリントの作品

そして、16人のアーティストのうち、3人がジョホール出身とのこと。

この3人をご紹介したいと思います。

SARINA ARIFINさん

自らの作品の前に立つSarina Arifin氏

1986年ジョホール生まれ。

美術学校を卒業の後、美術の先生をしていましたが、アートへの情熱により、仲間のアーティストを集めて今回展示会を主催しました。

2004年から数々のアート展に出品。

美しい配色の漆塗りのような作品たち。

SUHAIDA SUKARMANさん

Suhaida Sukarman 氏

1986年ジョホール生まれ。

アート学校でのセラミックアートデザインに関するディプロマ取得。

SuKaolin Art Studio主催。

セラミックとさまざまな素材を取り入れたデザインの作品を数多く生み出しています。

シックで立体的な作品たち。

IZZATY AHAMADさん

Izzaty Ahamad氏

ジョホール州バトゥパハ生まれ。

学校の先生だった父の影響で、小さなころから絵に親しむ。

のちにガラスの絵付けへの興味を経て、現在はプロのアーティストとして活動。

2007年には「T.Y.T NEGERI MELAKA PORTRAIT COMPETITION」にて5位入賞。

展示会の場所はGaleri Seni Johor。

ここは以前の記事で書いた、織物美術館がある敷地にあります。
https://wakuwakuijyu.com/blog/jbyoshiko/?p=1691

この絵画の展示会と織物美術館。

ぜひ両方に足を運んでみてください。

Gelari Seni Johor

住所:Kompleks Warisan Sultan Abu Bakar, Lot888, Jalan Sungai Chat, 80100 Johor Bahru.

2/16から3/15まで開催。入場無料

Opening Hours: 日―木 9:00-16:30 (金土祝休み)

いつの間にか友人が撮ってくれた写真。お気に入りです。