ラマダンが終わった翌日、いよいよハリラヤプアサを迎えました!
(ラマダン最終日の様子は前回の記事をご覧ください!)
朝、近くの街のホテルを出発し、再び友人宅へ。
到着してみると……
男性はマレー人の民族衣装、バジュ・ムラユ、女性はバジュ・クルン姿。
子どもたちもみんな着ています。
デイジーやデイジー母も、友人のお母さんがその昔着ていたというバジュ・クルンをお借りしました。
長袖&フルレングスで暑そう! と思ったけれど、着てみたらシルクのせいか、とても肌触りがよくてひんやりして快適でした。
しかし、ものすごい派手な色&も柄!!!!
肩パット入りの服を着たのって、いつ以来だろ??(笑)
それではいよいよここから、怒濤のスナップ写真、いきますよ!
カルチャーショックに目がまんまるくなるかもしれませんが、しっかりついてきてくださいね!(笑)
マレー人の民族衣装。
華やかですよね〜!
毎年ハリラヤに合わせて新調するんだそうです。
既製服もあるけど、基本は体型に合わせたオーダーメイド。
家族全員分って……結構大変ですよね(汗)
こちらは新婚さんカップル。
各家族によって、テーマカラーがあるのかな?
お揃いの布で仕立てたバジュを着た家族も、たくさん見かけましたよ。
子どもたちもみんな、この日のために新調した衣装を身に着けます。
女の子たち、すっごくかわいい♡♡
男の子はこちら。
なかなか精悍な感じです。
さて、友人宅でごちそうをいただいたあと、いよいよ家族みんなで親戚の家に出発!
1軒目のおうちでは、なんと玄関前でサテを焼いていましたよ!
このお宅では、サテを振る舞うのが毎年恒例なんだそうです。
こちらがその「サテ」。
いわゆる焼き鳥ですね。
甘いタレにつけた鶏肉(牛肉や羊肉のことも)を炭火で焼き、それを甘辛いピーナッツソースにつけていただきます。
これが、ものすごくやわらかくてジューシー!!
文句なしに今まで食べたサテの中でいちばんおいしかったです♪
わが家の子どもたちも大好物!
日本の焼き鳥よりは随分小ぶりとはいえ、遠慮なしに20本はいただいたと思います……。
マレーシアの家庭料理は、初めて口にするものばかりでした!
チキンやマトン、テンペなどを、それぞれスパイスで煮込んだり、炒めたり。
材料やつくり方も聞いたけど、どれも珍しくておいしくて、食べるほうに忙しくメモが追いつかず(〃ω〃)
リビングの様子。
みんなでワイワイおしゃべりしながら、ひたすら食べます♪
さて、おなかも満たされ、そろそろ次の家へ移動しようか、という頃になると、一人ひとり順番に最年長者のところへ行き、恭しくご挨拶をはじめました。
友人一族は、もともと先祖がインドネシアのジャワ島からやって来たため、耳元で静かにささやくジャワ式の挨拶をして締めくくるのだそうです。
決まり文句があり、「どうか1年間に犯した罪をお赦しください」という懺悔のような内容なのだとか。
ハリラヤプアサは、ムスリムたちにとって断食明けのお祝いであり、お盆であり、同時に禊の意味ももつようです。
つづく2軒目、3軒目のおうちは、隣接していました。
友人のお父さんのご実家なんだそうです。
なかなかかわいいおうちです♡
こちらでも早速家庭料理をいただきました。
こちらはココナッツと黒糖でできたお菓子。
見た目はすごいですけど、ういろうに似た食感がなんとも美味でした♪
こちらは、友人の叔父さんの奥さん。
赤ちゃんはなんと5番目の子どもで、しかもご本人の年齢は47歳!!!
ひえええ、私ももうひとり行けるかも???(←ウソ)
マレー人は、こんなふうに4人、5人と子どもがいる家族が珍しくありません。
そりゃあこの国の人口増えるわけだよ!!
日本からしてみれば、それだけで景気のいい話に聞こえてしまいます。
ちなみに同じマレーシア人でも、華僑は日本同様、少子化が問題になっているそうです。
さて、次に向かった4軒目のお宅がすごかったんです!
マレーシアのテーマパークでしか見たことがなかった、高床式住居!!!
違う角度から。
かなり年季入ってますが、いい味出てます♡
入口の階段を上がると、中はこんな感じ。
勝手口の雰囲気もたまりません。
リビングに通されると、またもみんな食べる、食べる、食べる……。
こちらのお宅でいただいたのは、ミー(麺)でした!
とってもおいしかったんですけど、もうこの時点でおなかがいっぱいすぎて、1皿をごまたろうと母と3人で分け合って味見するので精一杯。
いよいよ最後のお宅です。
車がない人は、一家でバイクに乗ってきたりするんですよね。
1台のバイクに3人、4人と家族でギュウギュウ乗っているのは、マレーシアではよく見る光景です。
通されたリビング。
壁と絨毯のコントラストがきれい♡
ごちそうは、基本的に床で食べます。
手前にあるのは、クレープの仲間なんですって。
卵や小麦粉が入った種を編み目のように鉄板に落とし、丸めているのだそう。
これにカレーやスープをかけて食べます。
しかし、さすがにもうギブアップ……マレー人、ホントよく食べるなあ!! と感心していたら……
すでにギブアップしている人たちがいました(笑)。
ちなみに、ローカルマレー人のお宅には、まずエアコンがありません。
なので、人がいっぱいになると、ものすごく蒸し暑いんです。
外に出た方がよっぽど涼しく感じるほど。
ムスリムたちの衣装、前々から「暑いのでは? よく平気だなー。慣れなのかなー」と思っていたんですが、近くで見ると彼らもやっぱり滝のような大汗をかいていまして、朝は新品でパリッとしていたバジュが、夕方にはヨレヨレになっているのが、なんだかかえって微笑ましかったです。
おかげで、2日間たっぷり楽しませてもらいまいた!
誘ってくれた友人には、本当に感謝、感謝です♪
わが家の子どもたち、一族の子どもたちに混ざって、ちゃっかり「お年玉」をいただいて帰ってきました。
お年玉は、もともとマレー人の習慣ではないそうです。
チャイニーズニューイヤーに華人たちが配りまくっているのを見て、真似たのではないかということでした。
なんだかそのあたりのゆるさも、いかにもマレーシアらしいですよね!
仕事のヤマ場(クアラルンプールに戻った翌日、〆切でした……)ではあったのですが、多少ムリしてでも参加できて本当によかった!
いつもニコニコ温厚なマレー人と彼らの文化が、ますます身近に感じられるようになりました。
マレー人の友人の奥さん(日本人)に言われてハッと思ったんですけど、マレー人のお母さんたちが子どもにガミガミ言ってるところって、確かに見たことないんですよねえ……チャイニーズはよく子どもを叱り飛ばしてますが(笑)
自らを省みると見習わねば……と思うことしきりの2日間でもありました。
ま、基本ほったらかしという説もあるんですが、そのくらいのほうが子どもはのびのび明るく育つみたいですね♪