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「世界で活躍する人材を本気で作る」
エプソムカレッジが魅力的な5つの理由

取材・文/野本響子(マレーシア在住ジャーナリスト)

今、グローバル教育のハブとして、東南アジアが注目されています。日本でも近年、文部科学省も「スーパーグローバル大学」や「スーパーグローバルハイスクール」を掲げ、世界で活躍できる人材の育成を進めています。

グローバル化に対応させるために、最初から海外で教育するという保護者も増えつつあります。そんななか、富裕層を中心に人気を集めているのが、欧米のボーディングスクールです。特にイギリスの伝統的な有名校やボーディングスクールは、アジアをはじめ各国に進出し人気を集めています。

マレーシアのクアラルンプール国際空港から近いエプソムカレッジ・マレーシアは、そんな名門校の一つ。「最上の英国式教育をマレーシアに」をモットーに、自らもエプソム・カレッジのOBであるエアアジア創業者のトニー・フェルナンデスが、マレーシアの空港近くに誘致した人気校です。

英国本校は1855年開校の長い歴史を持ち、伝統的な英国式ハウスシステムのもと、教師が一体となって、まるでひとつの家のように良家の子女を教育します。マレーシア校でも自宅通学生を含む全員が「ハウス」に所属し、本国と同様の全人的な教育を受けます。

実際に来てみれば、エプソムカレッジの凄さは単なる伝統や校舎の豪華さではないことに気づきます。筆者は2014年のオープン以来、3年にわたって同校を訪れインタビューを続けていますが、来るたびに驚くのは、生徒たちの堂々とした振る舞いと、学校に対する高い評価です。

マレーシアの新設校の生徒たちに取材すると、豪華な校舎や宣伝文句だけではわからない側面が見えてきます。先生がすぐに辞めてしまう、学校の方針が一定しない、生徒同士のトラブルーーなど、人間が運営するだけに、いろいろな問題が起きるのは当たり前です。

ところがエプソム・カレッジを取材していても、他の学校のような問題を聞くことが少ないのです。PR記事だからそう書くのでしょう? と思われるかもしれませんが、実際に毎回、取材するたびに驚かされます。おそらく私が知らないだけで、ここもトラブルと無縁のはずはないのですが、それでも目を輝かせて自校を語る生徒に圧倒されます。

日本でもグローバル教育やアクティブ・ラーニングが盛んになるなか、「まだ日本人にも手がとどく」この学校の存在は貴重です。まずは学校のアウトラインからご紹介しましょう。

豪華な設備をフルに使った贅沢な環境

学校を訪れると、50エーカーという広大な敷地に広がる設備に圧倒されます。300席の劇場、個人練習室や録音設備を完備した音楽練習室、ホッケーやサッカー、クリケットなど用途に合わせて整備されたグラウンド6つ、プールやジムなどの運動施設、3Dプリンターやレーザーカッター、ろくろを備えた技術工作室など本格的な設備に驚きます。

実は豪華な設備を持つ学校は他にもマレーシアには数多いのですが、エプソムの特徴はこれらの施設を毎日2コマの課外活動や授業でしっかり使っていること。訪問時にも、生徒の作った家具(!)や絵画など、レベルの高い作品が目を引きました。先週マレーシアフィルのユースオケを招致し、エプソムの学生たちと合同演奏をしたばかりだそうです。

ありとあらゆることを学生時代に生徒たちに体験させるのだ、という意気込みが伝わってきます。

50エーカーのゆったりとした敷地に広がるエプソム・カレッジの校舎。たくさんの運動場や寮なども完備しています

生徒たちには楽器の演奏機会もあり、マレーシアのユース・オーケストラの合同演奏なども経験できます

進学実績と優秀な講師陣

英国では日本と違い、学校に在籍して単位を取るだけでは卒業できません。卒業し大学入試資格を得るためには「IGCSE」「Aレベル」と呼ばれる試験で点数をとることが必要になります。実はマレーシアに来る日本人にとっての課題がイギリス式の試験をクリアすることです。

エプソムカレッジ・マレーシアでは2016年度、初めての卒業生を出しましたが、87%の生徒は第一希望の大学に入学しました。

Aレベルの試験結果では、生徒の73%がA*-Bを達成し、一方51%がA*/Aを達成しました。英国の一流校であるロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、ロンドン大学、及びインペリアル・カレッジ・ロンドンなど英国の大学が多いです。米国カリフォルニア州のデジペン工科大学に入学した生徒もいれば、マレーシアの国内で、メルボルンのモナッシュ大学や、アイルランド在ダブリンのトリニティー・カレッジと同一課程の大学に進学していた人もいます。

一方で、エプソムでは「勉強だけの生徒」は許されません。先取り学習を奨励する学校が多いなか、生徒たちは試験勉強と同時に、スポーツや課外活動などにも取り組みます。将来社会人として活躍する人材を見据えているため、「Aレベルの資格勉強を超えた経験をさせ、学生生活を充実させる」そうです。

インターナショナルスクールの増加により、優秀なネイティブの先生の需要は中国・アジアでも高まっており、先生がすぐにやめてしまう、引き抜かれてしまうというのは共通の悩みです。ここでは講師の多くがイギリス人で、「英国最優秀のボーディング・スクールの文化を維持するために」豊富な経験を持つ人材を採用しています。

授業は少人数制で行われるので、質問や意見交換が活発に行われます

「勉強だけ」「スポーツだけ」ではないオールマイティな生徒の育成

エプソム・カレッジの大きな特徴は、アクティビティやスポーツ、芸術活動を重要視していることです。

充実したクラブ活動と行事を通じて、ありとあらゆる経験を学生時代にさせます。ここでは「ひとつのことを続ける」よりも、体験の数を増やします。生徒は毎日2つ、週に10種類ものクラブ活動をこなします。さらに、その内容は毎学期変わります。

ハウスと呼ばれる寮ごとのコンペティションなどの行事も多く、息をつく暇がないと言われます。マレーシアの学校には勉学を重視し、スポーツや音楽などの授業は比較的軽視される傾向にあるなか、このアプローチは珍しいです。

サッカーが得意な子でも、音楽やアートにも挑戦しなくてはいけません。「スポーツも芸術も勉強もできる、オールマイティな生徒を育てるのですか」という質問に対して「そうです。得意・不得意はあるでしょうが、全員が、すべてに挑戦してみるべきです」と学校スタッフが話してくれました。

広くて大きな美術室には生徒の作品が並べられており、さながら美術館のようです

技術工作のための設備は特に整っており、ろくろや3Dプリンター、レーザーカッターなどで作品を作ることができます

「ひとりぼっち」を許さず、社会性を身につける教育環境

エプソムが他の学校と最も大きく異なる部分がここでしょう。実際に取材した日本人生徒たちの多くが「エプソムに入って自分の性格が変わった」と認めています。積極的になり、明るくなり、自信がついたというのです。

ある生徒は「どんなに消極的な子でもここでは孤立しないし、自信をつけることができる」と断言します(先生が言うのならわかるのですが、生徒から聞くと本当に驚きます)。

しかしそんなことが可能なのでしょうか? 正直、初めて取材した時には半信半疑でしたが、過去10人以上の先生達、生徒達に改めて話を聞いて、ようやく少しずつ見えてきました。

「将来の社会人として学業、人格面共に望ましい人物に育てる」と学校では説明します。「ここでは一人で本を読むような生徒は許されません」と先生が言う通り、社会性が非常に重視されます。私が取材した先生達、スタッフ達はこの理念を非常によく理解しており、私のどんな質問にも答えてくれて驚きました。

もちろん、多文化・多民族のマレーシアという絶好の立地も影響しているでしょう。本国イギリスよりも多様性があり、さまざまな人の価値観を通じて学びを深めていくことができます。

大きな食堂で生徒たちは一緒に食事をとります。朝食はバイキング形式。スナックもここで食べます

生徒たちの国籍は多岐にわたっており、子供達はさまざまな国の仲間と交流する機会を与えられます

日本人に入りやすい環境

日本人にとって非常にありがたいのが、英語のサポートクラスがあり、根気強く英語を指導してくれること。英語ができない子供を門前払いする学校が増えているなか、こうしたサポートは助かります。さらに寮生活を通して英語力が自然と伸びる環境が整っています。日本人の数は決して少なくないのですが、問題にならないのは「生徒同士も英語で話すのが自然だから」といいます。

日本人は寮では日本語の使用を許される上、日本語を母国語とする生徒のために毎週日本語のクラスも開かれています。ここでは「ふたつ以上の言語の習得は、子どもの能力を伸ばす」と教えます。さらに中国語やスペイン語、フランス語を同時に学んでいる子もいます。

さらに日本人にとっては、同じアジアに位置し、格安航空エアアジアが就航し、KLIAから20分ほどにあるアクセスの良さは、他国からこの学校を訪れる人にとっては魅力的でしょう。

エプソムカレッジの最も大きな特徴は、盛んなクラブ活動と校外アクティビティの豊富さです

敷地内には男女別の学生寮が完備され、多くの生徒たちは寮と学校を行き来しながら毎日を過ごします

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訪問するまで、私のエプソム・カレッジのイメージは「金持ちの子がのんびり遊ぶ学校」というものでした。しかし話を聞けば聞くほど、それとはほど遠い、たくましい人間を本気で育成する教育機関であることが見えてきます。

ほとんどの子供達がスポーツと芸術を楽しみ、誰もが人前で発言することを厭わず、堂々と行動する。真のグローバルとは何か、探究心とは何か、好奇心を持って学ぶ。そんな人材が眼の前で生まれていることに毎回驚きます。

なぜそんなことが可能なのか、次回からは生徒や教師へのインタビューを通してその秘密を探っていきます。