1855年、ロンドン郊外に創立されたイギリス屈指の名門校「エプソムカレッジ」。 その正式な分校として、2014年9月にクアラルンプール郊外に開校した「エプソムカレッジ・マレーシア」は、イギリス本校と同じ教育が日本から比較的距離が近く、時差も少なく、学費も手頃なマレーシアで受けられるとあって、日本からも多くの留学生が学びに来ています。 今回は、「エプソムカレッジ・マレーシア」の先生と在校生、そして3年間のエプソム留学を終えた単身留学生の保護者にお話をうかがいます。


第1回
2020/02/27

イギリスのエプソムカレッジを知る「エプソミアン」が新学長に就任。 本校を凌ぐ、マレーシア校の魅力とは?

インタビュー/MIWA

今年度、エプソムカレッジ・マレーシアのヘッドマスター(学長)に、初の「エプソミアン」であるドクター・マレー・トッド先生が就任しました。

エプソミアンとは、イギリス・マレーシア両校のエプソム同窓生や在校生、先生の呼び名のこと。

イギリス本校で15年間教鞭を振るったあと、2017年にエプソムカレッジ・マレーシアにやってきて、2019年に学長に就任したドクター・トッド先生に、お話をうかがいました。

イギリス本校とマレーシア校の違い、そして魅力をたっぷりと語ってくださったドクター・トッド学長。学校敷地内にある自宅で保護者を招いてお茶会を開催したり、生徒たちに積極的に声をかけたり、親しみやすい校長先生です。

ーーイギリスとマレーシア、両方のエプソムカレッジをよく知る、初めての校長先生ですね。

エプソムカレッジ・イングラント(以下、イギリス本校)は開校165年が経ち、私自身15年間勤務していました。一方、エプソムカレッジ・マレーシアは開校からまだ5年ですが、大きく発展しつづけています。

エプソムカレッジは、教師やスタッフが生徒とともに敷地内で共同生活をするボーディングスクールです。このコミュニティを非常に大事にしている点は、イギリス本校、マレーシア校ともに同じです。

エプソムには“Epsomians(エプソミアンズ)”という言葉があり、イギリス本校及びマレーシア校の同窓生および在校生、教師のことをこう呼びます。

互いの価値を共有すること、良い秩序を保つこと、謙虚であること、希望を信じること。そしてエプソムで起こるすべての機会を信じることが、エプソミアンズにとっての「エプソム・コード」です。

これもまた、イギリス、マレーシア共通の価値観であり、守っている環境です。私自身、その一員であることを誇りに思っています。

ーーイギリス本校とマレーシア校の違いは何ですか?

エプソムカレッジ・マレーシアは、このようにエプソムブランドを保ちながらも、イギリス本校と異なる点があります。

そのひとつは、1クラスが少人数制をとっていること。生徒それぞれが、さまざまなチャンスを与えられ、よい結果を出すことが私の望むところですが、正にこれがここマレーシアでは可能なのです。1クラスの人数が多いイギリス本校では、なかなか実現できないことです。

また施設においても、エプソムカレッジ・マレーシアは、大変すばらしい環境です。施設だけではなくコミュニティ全般を通して、生徒一人ひとりにより注意を払うことで、若者たちのよりよい成長をサポートできると思っています。

それは保護者に対しても同様です。現在、学校の敷地内にある私の自宅に保護者の方々をお招きして、時々お茶会を開催しています。私はすべての保護者と知り合う機会をつくり、一人ひとりと身近な関係でありたいと思っています。

ーーイギリス本校との連携などはありますか?

今後、両校でコラボレーションができたらと考えています。私たちマレーシアとイギリスは、ひとつのエプソムチームですから。

両校が連携する1つの方法として、まずこちらの生徒が2週間程度、短期でイギリス本校を訪れ、そこで学んだすべてのことをマレーシアにもち帰ってほしいと願っています。

2つ目の方法としては、教員も同様にイギリスを訪れ、エプソムを学べたらと思っています。幸運なことに、私と妻はイギリス本校で長い期間働いた経験があり、エプソムの歴史や理念がしっかりと焼きついています。教員にもぜひその機会をもってもらえたらと思います。

両校のチームワーク、コラボレーションを通し、互いに発展していくことができれば、より成果が上がり、エプソム・ブランドの価値もより高まるでしょう。

この交換留学制度を実現させることは、私のひとつの課題でもあります。留学時期、期間など、さまざまなハードルがありますが、私自身、実現を強く望んでいます。

ーーエプソムカレッジ・マレーシアの進学実績について教えてください。

卒業生たちの結果については、開校以来、とても素晴らしい結果が出ています。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスや、インペリアルカレッジ・ロンドン、ウォーリック大学、 ノッテインガム大学など、イギリスの名門大学だけでなく、アメリカやカナダの有名大学にも進学しています。

とても幸運なことに、今年はケンブリッジ大学より入学許可を得た生徒もいます。

エプソムカレッジ・マレーシアの生徒たちが進学を希望する大学は、イギリス本校同様、オックスブリッジ(イギリスの双璧を成す、オックスフォード大学とケンブリッジ大学の併称)などの有名校です。

生徒たちはとてもすばらしく、とても努力家で、向上心があり、私はこの学校の学長であることを誇りに思っています。私たち教員は、そんな生徒たちの努力に寄り添い、より高い教育が受けられるよう協力し、最終的に希望の大学に進学できるよう、サポートしています。

最後にひと言、重要なことと付け加えさせていただきますが、私は理想の高い人間なので(笑)、アカデミックな結果だけでなく、スポーツ、課外活動、寮生活、すべてにおいてすばらしい結果が出ることを、望んでいます。

ーーボーディングスクールというと、いじめを心配する保護者も多くいます。この点、エプソムカレッジでは、どのように対応していますか?

現在、エプソムカレッジ・マレーシアには大きないじめはありませんが、いじめが起こったときに私たちが取っている対策についてお話します。

まず1つめは、小さい学年も大きい学年も、他人に対して居心地の悪さ、楽しくない状況や好ましくない行いがあった場合、エプソムの規則に基づいて対応します。規則については、ウェブサイトに記載されていますのでぜひご覧ください。

2つめはコミュニケーションを取ることを大切にしています。特に何か問題が起こったとき、当事者である生徒たちやその保護者と話すことが、とても大切だと考えています。

3つめは、ボーディングチームで生徒たちの様子を常に観察し、きめ細かくケアしています。

4つめは、訴えを無視しないことです。どんなに小さないじめでも大きな問題となることはありうるので、できるだけ早く発見し、よく話し合いながら対応することを心がけています。

どの国においても、年齢的にいじめはとても重要な課題です。

私はイギリス本校での15年間のハウスマスターの経験から、若者たちの生活、意思疎通の方法、お互いをケアする方法、発達の仕方などを学びました。何か問題起こった際には最善の方法で対応し、注意を続け、改善するとともに、当事者に気を配ることが大切だと思っています。

エプソムカレッジ・マレーシアには、新しくとてもきれいな男子寮と女子寮があり、エプソムコミュニティを共有しながら、楽しく、お互いを大切にしながら生活しています。

各寮には、ヘッドマスターまたはヘッドミストレスのほか、デュピュティー、チューターの3人の経験豊富なスタッフが常駐し、生徒の生活面や精神的ケアをしています。

また寮ごとに特色があるだけでなく、寮対抗の各種イベントもあり、とても楽しい環境です。もちろん、勉強時間もあります。

私自身、常に人生のなかに寮があり、今でも寮生活がとても好きです。

寮生活というのは、若者たちの精神的自立を促し、他人を尊重することを教えてくれます。自分で部屋を片付け、自分のすべきことを見つけ、朝も自分で起きなければいけません。人生にとってとても大切なことを学べる環境だと思います。

ーー最後にエプソム留学を考えていらっしゃる日本のご家族に、メッセージをお願いします。

エプソムカレッジは、子どもたちにさまざまなチャンスを与えていますが、生徒自身がそれをつかまなければ何もなりません。

日本の生徒たちはとても思いやりがあり、熱く、そしてとても勤勉で、保護者の方々もとても向上心が高いです。

入学時に英語が完全にできなくても大丈夫です。私たちがサポートします。そして、勤勉に努力を重ね、チャンスをつかみ、さまざまな有名大学へと進学していってほしいと思っています。

日本人の子どもたちがエプソムに入り、私たちとともに学んでくれることを、心から願っています。

ーー本日は、貴重なお時間をありがとうございました。

ドクター・トッド先生から日本のご家族のみなさまへメッセージ



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