1541年にヘンリー8世によって設立されたイギリスの名門校であるクライストカレッジブレコンの最初の国際姉妹校で、kL近郊サイバージャヤにあるキングヘンリー8世カレッジ in マレーシア(以下、KH8)は、3歳から18歳まで通えるブリティッシュスクール。
伝統的なイギリスの教育内容をマレーシアの中でも新しく開発されたサイバージャヤという都市で互いの良い部分を取り入れながら提供しています。
学校視察ツアー中にみたYear3の掲示されていたライティング。当時Year7で、7年マレーシアにいる我が子よりもすごいかもしれないと思うほど、きれいな字で長い文章が書かれていました。それも一部のお子さまだけではなく掲示されているみんなが素晴らしかったんです!
と言うことは、勉強ばっかりしているのでは?と思いませんか?
Year1~Year2は、遊びから学ぶアーリーイヤーズ(幼稚園)から机に座って学習をするという移り変わりの期間。すごく勉強ばかりしているプログラムではないと言います。
では、どうして素晴らしいライティング力がつくのか。
KH8で、プライマリー(小学過程)の校長先生であるティム・ラム先生にその”秘密”をズバリ聞きました!
KH8には着任2年目でキャリアは25年間、別の学校で副校長・校長先生としてキャリアを重ねてきたティム先生。
マレーシア人と結婚されており、ご自身にも12歳と10歳のお子さまがいて、子どもが大好きだそう。
マレーシアのインターナショナルスクールの集まる協会(AIMS)で現在議長を務めているそうです。
子どもが学校にいるのが大好きと思えることが一番大事
インタビューを初めると、どうしても伝えたいことがあるんだよ!と校長先生として一番大事に思っていることを話してくれました。
「アカデミックだけではなく、全てのチャンスを与えたいと思っています。子どもが学校を大好きでなければいけないと思っています。学校にいるのが大好きと言えることが一番大事です。
そのために、生徒一人ひとりのことを知っていて、一人ひとりが心地よいと思えるようにしています。
他の国からきたお子さまたちはチャレンジングだけど、とてもウェルカムな雰囲気があります。自分もしてもらったように、初めて来た子にはいろいろ教えてあげたり、受け入れる文化があります。」
セカンダリーの寮生のインタビューでも”みんなが受け入れてくる”と言っていましたが、その文化はプリマリーの時から作られているようですね。
KH8の寮生の本音インタビューはこちら↓
自立したいい経験ができる! 先生とはいい関係になりやすい! 寮生活をキングヘンリー8世カレッジ in マレーシアで送る日本人留学生の本音インタビュー
ライティングをすることをとても楽しみにしている
冒頭にお伝えしたように、学校見学で見たYear3のライティングがとても素晴らしかったのはなぜなのか、その秘密を教えてください!と単刀直入に聞いてみました。
「そう言ってもらえるのはとても嬉しいですね。子どもたちは確かに学ぶことが大好きです。先生や保護者によってサポートされています。
いつも次に来るものの準備はしています。プライマリーは最終的には、シニアにいくことになるので、ちゃんと次のステップのために準備ができていないといけないのです。」
同時に、KH8が掲げる”責任・尊敬・困難を乗り越える力” は大切と言うティム先生。
「この能力があれば、どこにでも行けますよね。KH8には39カ国の生徒が集まっていて、グローバルコンテキストに感謝しています。」
イギリスのシステムや、遊ぶことから学ぶこと、そして、計画と相互作用をとても大切にしているそう。
「先生たちは、書いたり色々な作業をすることで、モトスキルに必要な筋肉を鍛えるようなプログラムを提供しています。本格的なライティングを学ぶ前に、メニューを書いたり、クリエイティビティを重視した内容となっています。
また、フォニックスも大切にしています。アルファベットを書く練習をして、Year2でスペルを初めて習い始めます。その頃にはクリエイティビティが出来上がっています。
結果として、全然期待しているわけではないけれど、ライティングに興味がある子どもたちが多いです。
みんなライティングをすることをとても楽しみにしています。」
トレーニングはしているけれど、スペルを習い始めるのはYear2からとのこと。たった1年で文章が書けるようになるのは、しっかり基礎、基盤を作っているからこそ。
「間違えることは全然OKだと思っています。私たちは間違いから学びますよね。だから、ライティングをすること自体が大切で、スペルがあっているかどうかは重要ではないと考えています。
どうやって書くかということを子どもたちはしなければならない。=チャレンジをしているということ。6歳、7歳の子供たちがその機会を得ることはすごいことだと思っています。成長を見ていると、とてもすごいんです!」
英語を自分から話せるようにしてほしい
気になる入学時の英語力は?
「オンラインアセスメントでレベルを確認しています。ベンチマークは落とさないようにはしています。英語を自分から話せるようにしてほしいとは思います。」
現在プライマリーには400名程度のお子さまがいるそうで、ひとクラス24名を最大としていますが、現時点では、18〜19名のクラスが多いとのこと。最終的には490名が最大だと考えているそうです。
マレーシア人は、英語を話すので対象外ですが、人数は管理をしているそう。一つの国籍に固めたくないというところで、1つの国籍は、20%-22%を最大と考えているそうです。
それぞれの学年に3クラスあるので、同じクラスにまとめるのではなく、別のクラスに振り分けるようにしていると言います。
それでも日本人が多いと、固まって日本語で話してしまうと思いませんか?と聞くと、
「確かにチャレンジになっていますが、先生たちは見ています。もし日本語を話していたら、注意するのではなく、優しく思い出させるようにしています。私は、”何語で話してるの?”と聞いています。
すると子どもたちが、そのあと話そうとしていることを察知して、英語で話し始めます。(笑)」
毎日学校で英語を話しているので、お家では日本語で話してほしいというティム先生。
「自信をつけることができるし、言語を学ぶときに役に立つんです。」
学校が他のご家族とのハブになる
お子さまのことだけでなく、お母さまたちのスタートも応援していると言います。
「新しいコミュニティ・環境に入っていくというのは、大変なことだと思います。KH8では、学校が他のご家族とのハブになっていると感じます。これはとても大切なことだと思っています。例えば、ちょうど私の部屋から外が見えるのですが、お迎えの時間になるとお母さまたちが集まってお話ししているが見えます。すごく良いことだと思っています。
お父さまがいないことが多いと思うのですが、KH8にはすでに出来上がったコミュニティがある。
週に2回、学校では保護者に英語レッスンをしています。会話が中心なのですが、少なくともマレーシアで生活していくのに不自由のないように、行っています。」
実は、お母さまの新しい環境への適用も留学成功の大きな鍵になっていると感じます。お母さまも一緒にマレーシアを楽しめると、お子さまも自ずと楽しめるようになっていくんです。保護者へのサポートもあるのは、新しい環境に不安のある方には、とても安心できるのではないでしょうか。
自分でも適用しようと思えて、チャンスにオープンになってほしい
そんなKH8では、ライフスキルとして大切と考えている週に1回のスイミング、英語のリーディングやライティングだけでなく、スペイン語などの外国語授業、スペシャリストが教える音楽など、たくさんのプログラムを提供していると言います。好きなことを見つける過程であると考えているそうです。
ホリスティックな教育を提供しているKH8に向いているお子さまは?
「頭がいいだけではなく、スポーツができるだけではなく、たくさんの経験をしてほしいから、ある程度の英語力は必要にはなるけれど、受け入れられる、自分でも適用しようと思えるお子さまが向いていると思います。チャンスにオープンになってほしいです。」
例えば、スペシャルニーズの場合は、事前に相談してほしいと言います。お子さまにとって本当にあっている学校なのか判断するために、正直になってほしいとティム先生。
最後に、ティム先生が入学に向けたアドバイスをくださいました。
「英語での会話ができるようになっていてほしいとは思います。授業で言っていることがわかっていてほしいです。ただ、英語が完璧ではなくても、入学試験の面接で、お子さまのことがわかるんです。例えば、言っていることが初めに分からなくても、説明したときにわかってそれをやることができたら、学校に来てからも同じことができるということですよね。算数について質問をしているけれど、算数が解けるかどうかというよりもどのように回答するかを見ています。日本人は少ないので英語を学ばざるを得ないから、ピックアップが早いと思います。」
マレーシアのインターナショナルスクールの入学試験は、あくまでも今のお子さまの状況を把握するために行われます。英語力はもちろん、性格や適性も試験では見ているんですね。
ティム先生が校長先生を勤めるキングヘンリー8世カレッジ in マレーシアは、10/5&6に開催されるワクワク留学フェアに参加します。↓
https://events.wakuwakuijyu.com/WWRF24Tokyo_Osaka
自分のお子さまの今の状況で入学できるかな、
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