マラッカには訪れたことがあるでしょうか。
歴史的な街並みがユネスコの世界遺産に登録されており、フランシスコザビエルがここから布教を開始した街ということで有名です。
クアラルンプールとジョホールバルのちょうど中間くらいに位置し、クアラルンプールから車で2時間、ジョホールバルから2時間30分で到着します。
今回、インドのお正月であるディーパバリ休暇中に、友人と2泊のマラッカ旅行をしました。
繁華街のジョンカーストリートは、週末の夜はナイトマーケットが開催され、観光客で賑やかな場所です。
趣のある昔ながらの建物が美しく、歩いて散歩するのにほどよい広さ。
さて、今回は、このマラッカに2018年7月に完成した、マレーシア最大の劇場「ENCORE MELAKA」をご紹介したいと思います。
半年くらい前にこの劇場のことを知ってから、ずっと気になっていました。
それは、収容人数2000人、360度回転する客席部分、240メートルの長さのステージで、200人のパフォーマーだと聞いたから。
とにかくすごい規模なんだろうということは想像つくのですが、ローカルの友人に聞いても、まわりで行ったことのある人がいなかったのです。
ちょうどマラッカに用事があったので、ついでにこの劇場にも行ってみようと調べてみたら、このチケットと宿泊がセットになったプランがいくつものホテルから出ていて、ホテルと劇場をむすぶ無料送迎バスもたくさんのルートがありました。
街をあげて盛り上げていくプロジェクトなのでしょう。
今回選んだ宿泊プランは、マジェスティックホテルのプラン。
朝食付き1泊と、劇場チケット(スタンダード)2枚と、アフタヌーンティー2名分がつくプランです。
宿泊した日のレートだとRM650(約17000円)。
劇場チケットは外国人は1名RM148(約4000円)からなので、すごくお得感があります。
どの席のカテゴリーにしても、十分舞台をよく見えると思います。
ホテルは、趣のあるクラシックホテルで、広い部屋には猫足のバスタブもあり、なによりもスタッフが観光場所を丁寧に教えてくれたり、細かいところまで気を配ってくれ、すごく心地のよいホテルでした。
アフタヌーンティーは、洋風とマレーシア風がミックスした感じで、紅茶はマレーシア産の紅茶BOH TEAのいくつかのラインナップから選べます。
送迎バスで劇場につくと、そこは街から3.5キロの15分ほどで着く近さなのですが、海沿いで、かなり大きな白い建物でした。
何組もの結婚式を挙げるマレー人カップルが、ここを背景に写真撮影をしていました。
美しいニュースポットなのでしょう。
このエリアは、これから10年ほどかけて大開発が予定されている場所で、今は他になにもありません。
ちょっとした売店があるくらいなので、食事などは別の場所ですませてきた方がよいでしょう。
中に入ると、ちょっと見たことがないくらいのたくさんの席が。
実際のショーは70分くらい。
マラッカの歴史を、タイムマシンに乗ってみにいくような感じでストーリーが進みます。
多くのパフォーマーがダンスをしたり、演じたりするのですが、舞台が何層にもなっています。
客席全体が回転しますが、回転していることがわからないくらい自然に、舞台上での表現が流れていきます。
舞台の背景がデジタル画面で、それが、波だったり、昔の建物だったり、それはそれは美しく、ライティングや色の綺麗さや切り替え方にも魅了されます。
来る前は、「よく観光地にありがちな、昔の伝統舞踊や歴史を感じられるショーなのだろう」と思っていましたが、それよりもかなり近代アート的な、モダン芸術作品と感じられる舞台だと思いました。
聞くと、2008年の北京オリンピック開会式を手がけた、Wang Chaoge氏による総合監修とのこと。
ストーリーは、英語、マレー語、中国語、で行われます。
話しの流れがわからなくても楽しめますが、ウィキペディアなどで、マラッカの歴史をさらっと読んでおくだけでも、さらに内容がよくわかり、楽しみが倍増すると思います。
また、200名のパフォーマーは、マレーシア全土から集められた地元のパフォーマーだそうですが、終演後に外に出てきてくれるので、一緒に写真を撮ることができます。
マラッカに行ったら、世界遺産の街並みを散策して、そしてこのショーを見たら、もうパーフェクトな観光ができますよ。
下記ホームページから、宿泊プランなどの詳細も確認できます。
ENCORE MELAKA
https://encore-melaka.com/
The Magestic Malacca
https://www.majesticmalacca.com/