数カ月前から、友人たちと「今年中には行きたいね」と話しているレストランがありました。
その名も「Restaurant ANDRE 」。
知ったのはなにかのシンガポールガイドブック。
「飛行機に乗ってでも行きたいレストラン」と記載があり、せっかくお隣のジョホールバルにいるのに行かない手はないと。
2015年のレストランランキングで、シンガポールNO1、アジアでNO5、世界でNO46に輝いたフレンチレストラン。
シェフのアンドレさんは台湾人で、日本やフランスで修行をしたことのある方です。
少し前に予約をいれてみましたが、埋まっていました。
2か月前の予約をおすすめしますとのこと。
今回は予約が入りました。
みんなウキウキでジョホールバルから車をとばしましたよ。
少しわかりにくいビルの間に、白い一軒家があります。
素敵な笑顔でお出迎えいただいて、席につきました。
ワインリストをもらうと、アンティークな雰囲気の一冊の本。
ワインのメニューとともにうんちくが書かれています。
お食事スタート。
今日のメニューです。
まず最初に、半冷凍の冷たいワンショット。(写真なし)
それから、チキンのペーストなどが入った、コロッケのような温かい前菜。
シンプルでやさしいお味に、サクサクやとろりなどの食感が絶妙。
パンも自家製でサックリ。エシレバター、ほんとに美味しかった。
前菜1は、冷たいズッキーニのお皿。
日本にインスパイアされたひとしな。
ズッキーニやセロリなどのやさしい味わいのお野菜、
とろけるモッツッァレラチーズ「ブラータ」で作ったおもちのようなサクサクボール。
山にみたてたトマトのグラニテ、これらを一緒にいただきます。
次はフランスにインスパイアされたお皿。
木のようなものは、フランスのゴボウのような食材と、鶏皮のパリパリ。
濃厚な鶏のピューレと、ウナギの稚魚からとったソースとともに。
黒いのはトロンペットというキノコ。
うーん。ひとつひとつの食材を味わいながら、頭でこれはなんだろうと考えながらいただきます。
友達と一緒に、これはなんだろうとじっくりお料理に向き合う感じもオツ。
商談ランチじゃなくてよかった。仕事の話とかしてたら、このお料理の繊細さをスルーしてしまいそうなので。
お魚料理は、ニューヨークにインスパイアされたお皿。
ベーグルのピューレと、クリームのようにとろける食感のサーモン。
口の中では確かにベーグルサンドの味なのに、すべてがまったりとろーり。
お肉料理は、シンガポールの「プラウンミー(海老麺)」にインスパイアされたお皿。
黒豚と酸味のあるエシャロット、豆やフレッシュな桃、アスパラのスライスに、海老のソースをかけていただきます。
繊細だけど複雑なお味。
デザート1は、オーストラリアインスパイアです。
トーストの形にみたてたデザート。
ナッツの生地に、アボカドのパルフェやブラウンチーズがのり、4層になった濃厚なデザート。
そして最後は、四季のないシンガポールで、日本の「秋」を感じられるひと皿となりました。
かぼちゃのクリーミーなピューレ、マンダリンオレンジのフリーズドライのサクサク、ゼリーを凍らせたような食感、
そしてアイスクリーム、バニラビーンズたっぷりの薄い飴、これらのさまざまな食感と味わいに、紅葉の美しさが映えます。
食材にもスタイルにもボーダーを設けず、世界中のすばらしいものを取り入れ、
シンプルでそれぞれを活かしながらも調和をとるというのが、今の料理のトレンドなのかな。
これらの芸術的なお料理をいただいて、みんな至福のひととき。
お店の方のサービスは、さすがという感じのフレンドリーさ。
なかなか頻繁にということはできませんが(予算的に。)、ここは1年に3回―4回くらい訪れたいレストラン。
定期的に来ることで、シェフの天才的なイマジネーションに触れられたり、四季を感じられたりしていいなと思いました。
Restaurant ANDRE
http://restaurantandre.com/
※webサイトから予約可能。
41 Bukit Pasoh Road, Singapore 089855
+65 6534 8880
Opening Hours
Lunch: Wednesday & Friday only / $128++
Dinner: Tuesday – Sunday / $298++
Closed on Mondays and Public Holidays