クアラルンプール、ときどき東京。
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2014/01/22

海外で暮らすとバイリンガルになれる!?

「海外で生活していると、英語がペラペラになれる」
「子どもだから、あっという間に英語が話せるようになる」

どうもそう思っている日本人、デイジーは結構な割合でいると睨んでます( ̄▽ ̄)
上記を本気で信じてる人は、とってもお人好しだけれど、「○○するだけで5kgやせられる!」「アナタも○○で100万円稼げる!」みたいなインチキコピーに簡単にだまされてしまう人かもしれません。
気をつけてくださいね\(^▽^)/

かくいうデイジーも大学時代、帰国子女に出会うたびに「英語がペラペラなんて、海外で暮らしたことがあるなんて、うらやましすぎる〜!」と思ってました。
でも、今考えると、ホントのところは違ったのかもしれないな〜って思うんです。

ご両親の仕事などで外国にくっついていって、3年やそこら現地の学校に通ったからといって、大人になっても使える英語力が身に付いているかといったら、恐らくそうじゃないでしょうね。
これは、日本人の子どもに「ビジネスでも通用する敬語で話してみろ」「大人向け実用書を読んで内容を理解しろ」というのと同じくらい無茶なことだと思います。
もちろん、日本から出たことのない人よりは、帰国子女のほうが英語レベルはずっと上ですけれど!

 
実際、マレーシアにはバイリンガルどころか、数カ国語を操る人たちが普通にたくさんいますが、彼らが本当に言語を使いこなしているかといえば、結構怪しいところだったりします( ̄▽ ̄)

たとえばチャイニーズのビール売りのおばさん(ビールを家まで届けてくれます。しかも1カートンがスーパーで買うよりずっと安い!!)とSMSでやりとりすると、思わず赤字(業界用語でスミマセン)を入れたくなるような文章送ってきますからね!
もちろん会って話しても、かなりの適当マングリッシュです( ̄▽ ̄)

一方、やはりローカルチャイニーズで、いつもデイジーをサポートしてくれる友人は、とてもきれいな英語を話します。
聞けば、小学校は中華学校に通い、中学からはインターナショナルスクールへ。
大学はオーストラリアに留学していたんですって!
彼女は英語、北京語、広東語、マレー語の4カ国語の使い手です。

このように、こちらの人たちの英語って、口を開いただけで本人の学歴や親の財力がわかってしまうのが怖いところだったりします……(´Д`)
移住したばかりのころ、「ここは英語については、金だけがモノをいう血も涙もない冷酷な世界なんだ!!」と、暑いマレーシアで凍った記憶が……。
「英語の発音によって賃金が決まる」というのも、よく言われることです。

そもそも「英語がペラペラ」って何だよって思ったりするのですが(笑)
英語が本当の意味で堪能な日本人って、海外で暮らしていてもそんなにたくさんはいないことに気づきます。
生活や仕事をするうえで不自由のないグロービッシュの使い手は、たくさんいるんですけどね。

デイジーのまわりの“英語ペラペラな人”は、それなりの時間とお金をかけ、海外の大学などで英語に限らず何かをしっかり学んだ人たちが多いです。
つまり、英語をただ使って話すだけじゃなくて、英語で書かれた書物を読み、英語で思考し、英語でディスカッションする、というような、インプットもアウトプットもしっかりやってきた人たちです。

彼らの特徴は、
◎自分の要求をきちんと伝え、相手と交渉ができる(自分に優位な状況をつくれる)。
◎わからないことは、わかるまで質問できる(なんとなくわかった気になってうやむやにしたりしない)。
◎相手がわかるまで説明できる。

ここまでできてはじめて「英語がペラペラ」というのだな、と、いつもデイジーを助けてくれる友人(アメリカの大学院卒)の英語力に感心してます(笑)。
「交渉ごと」や「完全にわかるまで質問、あるいは説明する」というのは、とてもシンプルなことではあるんだけれど、これがちょっと英語をかじったくらいじゃあできるはずもなく。
自分のことは棚に上げっぱなしでホント恐縮なんですが、要は言語を取得するということをナメちゃいけないよってこと。

大体日本人だって、日本語が得意な人って、実はそう多くないんじゃないでしょうか?
(本来、母語である日本語を、得意/不得意という言い方はしないものですが)
だって、本をまったく読まない人とか、文章書くのが苦手な人とか、コミュニケーションが苦手な人とか、ゴロゴロいますよね?

デイジーは編集者という職業柄、常に日本語と向き合ってますけど、20年近くも毎日読んだり書いたりしているのに、究めた感はまったくなく、むしろいまだ修行中の身です。
「もっと文章うまくなりてー!!」と、常々思ってます。
ちなみに当ブログではかな〜りくだけた日本語を使用しておりますが、仕事においてはまっとうな日本語表現を使うことを心がけておりますので、どうかご心配なきよう……(;^_^A

日本語より英語のほうがシンプル(覚える文字も桁違いに少ないし)という面はありますが、人間の思考を司る言語のひとつであるという面では、英語はまったく侮るべきものではないと思うんです。

そういう意味で、デイジーは「英語がペラペラ」になることは、時間的にも年齢的にもムリだと諦めてます。
そのために努力する時間があるなら、もっと別のことに費やしたい。
本を読んだり、人に会って話を聞いたり、新しい事業のことを考えたり、デイジーにしかできないインプットとアウトプットに時間を割きたいと思うのです。

「英語がペラペラ」じゃないと困る部分は、ペラペラな人に助けてもらえばいいので\(^▽^)/
まあ、日常英会話力はもう少しレベルアップしなくては思ってますけど……(汗)。

あ、これは冒頭の問題提起への回答でもあるんですけど、海外で暮らしたからといって英語が自然とペラペラになるってことは絶対にありません(特に大人)←断言。
なかには、10年近く暮らしても、まったく英語を話せないという人もいますよー。
デイジーもローカルの人と話して「私の英語も結構上達してるかも!?」なーんてちょっといい気になってるところにネイティブと話すと、「うわー、早くて全然聞き取れないよー!!」と青くなることがあります(T_T)
要は本人の努力次第ってことですね!!( ̄▽ ̄)

 
……が、実はここまでは大人の話\(^▽^)/
マレーシアで英語を使って学ぶ子どもたちには、ペラペラになってもらわないと困ります。
いったん家を離れればすべて英語という環境ですし、彼らは私たちよりずっと長く深く英語と付き合っていくことになるでしょうから。

しかしながら、「子どもだから言語の習得が早い」というのはあながちウソではないけれど、ホントでもないと思っています。
英語を母語としない子どもたちがいきなり英語環境に放り込まれたとき、毎日ものすごいストレスにさらされることになります。
それでもその壁をなんとか乗り越え、さらに乗り越えたあとも長期にわたって苦労がつきまとうことを、海外留学を考えている親御さんは知っておく必要があります。

ちなみにわが家のたろうは、こちらに来た当初(当時4歳)、幼稚園入園3週間目くらいのある日、晩ごはんの途中に突然オンオン泣き出して全力で登園を拒否したことがありました。
約1年経った今は、まったくひるむことなく先生やお友だちと英語でコミュニケーションしています。
デイジーはひるむことがよくあるので(苦笑)、その面ではもはやたろうのほうが上をいってます。

子どもの適応力の高さには親ながら感心しますが、じゃあ、実際話してる英語の内容って……文法は間違いだらけだし、たぶん「先生:集団」では、先生が話す内容をまだあまり理解できてないと思います(´Д`)
そういう意味では、英語ネイティブの子どもたちに追いつくには、まだまだ道のりは遠そうです……。
まったく追いつくことなく、英語も日本語も中途半端な状態のまま、大人になってしまう可能性だって大いにあります(´Д`)

このように海外で子育てをすると、言語の問題は必ず、そして常につきまとうので、特に教育目的でマレーシアをめざしている方は何度でも考え、ご家庭でよく話し合ってくださいね!
(すでにこちらにいらしている方は、一緒にうんうん悩みましょう!w)
小学校高学年以上になってくると、進学についての青写真をしっかりもつことも必要だと思います。

どれが正しいとか、まちがってるとかはなく、常に迷いながら道を選ぶことになると思います。
「バイリンガル教育」について興味のある方は、いくつか参考になるサイトのリンクを貼っておきますので、よかったらご一読くださいね。

◎マレーシアマガジン
「留学前のチェックポイント」

◎香港ママの便利帳
「母語とバイリンガルについて」

◎日経メディカルオンライン
「日本語が下手な日本人」
※会員登録が必要ですが、ぜひ読んでいただきたい記事です。

「エセ・バイリンガルの悲劇

◎YOUNG GERMANY JAPAN
「バイリンガルの意外な落とし穴」by サンドラ・ヘフェリン
 

母語の大切さについてはこちらのサイトが詳しいです。
多文化な子どもの学び 〜母語を育む活動から〜

 
ちなみにわが家の移住の第一目的は、すでに書いたとおり、子どもたちをバイリンガルに育てることではありません。
世界がどれだけ広いか、どんなに多様な人たちが住んでいるかを体感し、どんな状況になっても、自分の好きな道を好きな方向に向かって生きていける自由な人に育ってほしいと、マレーシアにやってきました。

これは、デイジー自身が日本の公立教育をかなり窮屈に感じて育ったというのが大きいです。
デイジーが生まれ育ったのは、地方都市の高台の新興住宅地。
小学生のころは、「空はホントはもっと広いはず!」と、山に囲まれた空をにらんでるような子どもでした(〃ω〃)。
(完全な田舎でもないけど、全然都会のそれでもない小学校で、デイジーのその後の人生を決めることになった「本を読む楽しさ」を教えてくれた先生たちに出会えたことは、今でも本当に感謝していますが♪)

もしも留学の目的がお子さんの英語の習得で、将来日本に戻るつもりがあるなら、日本で教育を受け、母語としての日本語力の基盤を強固にしながら、「留学したと思って」英語教育にお金と時間をかけるほうが、案外よい結果が得られるかもしれません。
そのほうがトータルでは安上がりだと思いますし、何より家族がバラバラにならずに生活できますからね!

 

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随分前ですけど、幼稚園の発表会で。
「多様な世界」みたいなテーマで、世界各国から来ている子どもたちが、いろんな国のダンスをするという出し物でした。
ステージの真ん中でカンガルーの衣裳(どう見てもサルだけど)を着ているじろうは、現在2歳2カ月。
先生の話では、幼稚園では英語でおしゃべりしてるそうです。
家ではほぼ100%日本語なので、チビでも使い分けてるんだとビックリ!。
 

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こちらはマレーシアでよく見かけるヤバい日本語の一例。
イギリス発祥のブランド「SuperDry 極度乾燥(しなさい)」のTシャツです。
(SuperDryについて知りたい方は、こちら
日本人的には「なんだそりゃあ」っていう日本語ですが、世界的には人気らしく、ここマレーシアも例外ではありません(⌒∇⌒)
 

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ちなみに裏側。
これを着ているごまたろう、違った意味でかなりヤバいですねww
うちのチビたちには正しい日本語の習得を……せめてヤバい日本語を一緒に笑うレベルにはなってほしいなーって思っています♪

 

デイジー
text by デイジー

神奈川県生まれ。編集者、プロデューサー、ディレクター。2012年12月、家族でマレーシアに移住。主宰する「ワクワク海外移住」では、ブロガーのデイジーとして、マレーシアの生活、教育、子育て情報などを発信中。失敗談も多数。正直な目線のブログが、マレーシア内外の読者の支持を集めている。


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