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「移住」にまつわるお金の話

過去に『「移住」に必要な3つのこと』で「お金がトップ・プライオリティである間は、移住は難しい」と書きました。
今でもこの考えは変わっていません。

しかし、矛盾するようですが、実際に「海外に移住したい」「親子で留学したい」と考えるようになると、お金の問題は絶対に避けて通れません。

マレーシアの物価って、巷でよく「日本の3分の1」といわれていて、移住希望の方もそのあたり大いに期待しているところだと思うのですが、あれはたぶんかなり古い情報。
毎年物価は上昇しているし、歴史的な円高も終わってしまいましたから、言葉だけが今もひとり歩きしている感が否めません。
正しくは「3分の1のものもある」という感じです。
生活費のトータルで「日本の3分の1」は、もはやありえません。

デイジーに限らず、たぶん他のマレーシア在住ブロガーさんも、安い買い物ができるとついうれしくてブログにアップしたりしてしまうんですけれど、実際には安いものばっかりでもありません。
多少安く買えたとしても、月に10万円単位でかかる教育費が、帳消しにしてくれる感じです(´Д`)

日本で公立学校に通っていればほとんどタダで、それなりに質の高い教育が受けられますが、マレーシアではその部分がすべて自費となります。
学校にもよりますが、クアラルンプールのインターナショナルスクールのプライマリーyear1で年間20万〜100万円くらい(学年が上がるごとに学費が上がることにも注意。year11だと最低50万円〜に跳ね上がります!!)。
これが松クラスになると、150万〜250万円にもなります!

つい先日、とある評判のいいインターナショナルスクールに子どもを通わせている友人に話を聞きました。
マレーシアでは詰め込み式の学校が多いなか、自由でのびのびした校風にデイジーも興味津々!
しかし、お値段は……year3で年間140万円。
これで中の上か、上の下くらい。
兄弟ふたり通わせたら年間約300万円。
た、高いですよね……(´Д`)

しかもどのインターも毎年どんどん値上がりしているというのだから、親からしてみればたまったものではありません。
なお、これには習いごとや家庭教師代は含まれていないので、プラスαの予算も確保しなくてはいけません。

生活費についてですが、他のマレーシアの都市に比べて物価がかなり高めなクアラルンプールの場合、家族4人の生活費は住居費込みで月額7000〜10000RM(約21万〜30万円)は見ておいたほうが安心です。
(上記は切り詰め型。「それなりにいい暮らし」をしようとしたら、もちろんこれ以上にかかります!!)

ここにさっきの教育費をプラスすると、梅クラスの生活で年間300〜400万円、竹クラスでも500〜600万円もかかる計算に!!!
これにはもちろん、日本への渡航費などは含まれていません。
大きな旅行をする場合は、別途予算の確保が必要です。

これなら正直、日本の郊外に住み、公立学校に通ったほうが安上がりです。
それにたぶん、マレーシアの最安インターナショナルスクールより、日本の公立学校の方が教育レベルは高いと思われます……。
 

それでも家族、母子問わず、移住してくる方は後を絶たないわけで……みなさん、いったいどうやって稼いでいるんでしょうね??

ざっくりですが、震災後、マレーシアに移住してきた人たちのパターンを下記に挙げてみました。(年金受給者、駐在員は除く)

1)元外資系金融機関に勤めていたり、投資家だったりして、潤沢なお金がある人
→ビザの種類:MM2H
なかには30代、40代でリタイヤされている人も!! 外から見るとめっちゃ優雅でうらやましい!!\(^▽^)/

2)デイジーのように日本に今までつづけてきた仕事があり、マレーシアと日本を行き来しながら収入を得ている人
→ビザの種類:MM2Hまたは保護者ビザなど
融通の利く中小企業の社長さんが多いようです。PCとネット回線があればできるIT系が多いのも特徴。

3)マレーシアで起業した人
→ビザの種類:就労ビザまたはレジデンスパスなど
新規で事業を興す人もいますが、いわゆる日本企業の海外進出というパターンも多く、1)や2)と被っている人も多々見受けられます。デイジーもそう遠くないうちに会社をつくりたいと思ってるけど、さてどうなることやら……。

4)母子留学している人
→ビザの種類:保護者ビザ
お父さんが日本で働き、マレーシアへ仕送りするパターン。シングルマザーで母子留学している方も散見されますが、元ご主人が医師だったり、会社社長だったりするので、通常より養育費が多めと思われます。

5)マレーシアで職を得た人
→ビザの種類:就労ビザまたはプロフェッショナルビザ
ご主人、あるいはご夫婦ともにマレーシアで現地採用され、会社員として働いている方たちです。
 

1)〜3)は、それなりの経験が必要なので、日本では会社員をしているけれども半年後とか1年後に移住したいという人にはあまり現実的な話ではありません。
逆にこれまでも勤務場所や勤務時間に束縛されず、自分の裁量で働いてきた方には、1)はともかく、2)、3)のパターンは比較的実現しやすいといえます。

4)は、母子だけだとやはり大変なことも多いよう。遠距離で暮らすうちに夫婦仲がだんだん怪しくなっていくこともあるとかないとか……( ̄ヘ ̄;)。可能であるならば、家族一緒に暮らせるのがベストだと思います。

5)は、家族全員で移住する場合は、多くの人にとって現実的な選択といえるのかもしれません。

マレーシアに来て仕事があるかどうか、お問い合わせいただくことも多々あるので、実は先日、マレーシアマガジンのフミコさんと一緒に、とある人材紹介会社さんをお訪ねしてきました。

現地採用の現状でわかったこと、それは……

◎確かに仕事はあります!
◎しかし、「働く」って、日本にしろ外国にしろ、ほんっとうに大変!!
ということ。

次回から、マレーシアのビザの種類から現地採用の現状までを詳しくレポートしたいと思います。
 
 

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先日ナイトマーケットで買ったビーツと青唐辛子。
どちらも1RMで、合計2RM(約60円)でした!!
すべての物価がそうだといいですけどね……はあああああ(深いため息)!!