ロックダウン4日目のマレーシアです!
みなさん、いかがお過ごしですか?
ご存じの通り、3/16(月)深夜、世界最高齢の首相だったマハティール氏のあとを受け、新首相に就任したばかりのムヒディン氏が、3/18(水)よりマレーシアがロックダウン(封鎖)することを発表しました。
学校が休校になることはすでにその日の昼間から情報が回っていたけれど、まさかロックダウンとは!!!
春休みはまだ先と思ってまだ何も準備していないのに(買ったのはトイレットペーパーだけ)留学生たちがやってくる!!!!
なのにスーパーでは買い占めが始まってるーーーー!!!
というわけで、翌17(火)は、朝から晩まで18名の留学生の帰国やら突然のホームステイ先確保に追われました。
おかげで、朝から夜まで60人(グループは1人とカウント、のべではなく実数!!)とメッセージ、電話のやりとり。
トータルメッセージ数は軽く1000通を超えたかな。
その間にも2名を帰国させ、翌日は5名の留学生を日本を含む母国へと帰す手続き完了。
留学生1名をピックアップし、品薄になっていたスーパーを3軒はしごし、大家族を賄う食材数日分を確保!!!
なんとか目処が付き、残留組は明日の車で学校から回収すればOKと、ほっとしていたところに………
夕方、「深夜0時から警察の許可がないと移動できなくなる」という情報が入り、なんとその日のうちに残留組の留学生たちを回収することに!!
ふーーー
綱渡りってこういうこと。
スタッフ、家族、みんな本当によく動き、サポートしてくれました。
さて、ロックダウンに突入したマレーシア、案外混乱はありません。
スーパーには多少不足しているものはあるけど、困るってほどでもない、かな。
ロックダウンが発表された翌日。
いつもお米が積んであるコーナーがスカスカに。
しかし、震災の時と違って物流が止まったわけじゃないので、急ピッチで補充されてました♪
唯一手に入らなくて困っていたのが…
卵でしたが、それもロックダウン2日目にはたくさん入荷され、心の中で「ごめんね」と唱えながら、たっぷり買い占めさせていただきました!!
なぜなら、我が家には今、留学生7名、うちの子2名の合計9名の腹ぺこ男子がステイしているから!!!
留学生たちとのロックダウン生活
マレーシア残留組は、IGCSE、Aレベル受験生を含む11名。
(その他の子は、集中して勉強したいという本人の希望で春休みまで寮に残留していたり、他の家庭にホームステイ中)
さあ、この先の見えない期間、どう過ごすか。
何も決めなければ、ソファ&デバイスとベッタリお友だちになることは目に見えています。
何より、本当は日本に帰りたいという思いがありながら、マレーシアに残留している子どもたちに、後ろ向きな気持ちになってほしくない。
思いがけず早めに突入してしまった春休みを、楽しく、実りある滞在にしてほしい。
そんな思いから、ロックダウン1日目の午前中、4月後半に学校が始まるまでのチャレンジ目標の設定と、1日の時間割を決めました。
我ながら、これがなかなかよくできたな、と思うのでシェアしたいと思います♪
1) 34日間の「チャレンジ目標」を設定
考えただけで長いですよね〜
でも、事実は、「ロックダウンがあって、春休みが34日間になった」ということ。
これに対して「うんざりする」のか「何をしよう♪」と思うかは、自分次第。
私たちには、自分の機嫌を選択することができるのです。
ちなみに自分がどういうスタンスに立つか自分で選択できない人は、年がら年じゅう誰かのせいにしたり、思い通りにならないことにイライラして暮らすことになりますので、ご注意くださいね!
デイジーはもちろん後者の「何をしよう♪」派です♪
そこで、34日間の間にクリアする「チャレンジ目標」を留学生それぞれに決めてもらいました。
目標の設定にあたり、こんなルールにしました。
◎ひとりもしくはグループで、自分の得意なこと、好きなことでチャレンジ目標を設定する
◎クリエイティブな内容であること
◎WAKUWAKU CUPとし、最終日に発表会開催。MVPを決める(もちろん賞品出します♪)
◎途中モチベーションが下がらないように、2回、中間発表を設ける
ちなみにチャレンジ目標の設定も、みんなの前で発表しました♪
「もう少しチャレンジできるのでは?」なんてツッコミを受けながら目標を修正。
みんなから承認を受けたものを最終的にチャレンジ目標としました。
具体的にはこんな感じ。
・clush royale ゲーム大会を300人規模で開く(13歳2名)
・フォートナイトオープンリーグの100人規模のイベントを企画運営する(13歳2名)
・シューティングゲームを作る(13歳)
・ウィルスについての研究発表をする(12歳)
・川口千里さんについてのポスターを制作する(13歳)
・段ボールで家具をつくる(12歳)
・2分間アニメーションをつくる(11歳) などなど
ちょっとすごいでしょ!?
ちなみにWAKUWAKU CUPの模様は動画で録画し、日本の保護者のみなさまにプレゼント予定です♪
2) 1日の時間割をつくり、可視化する
チャレンジ目標を決めたあとは、1日の時間割を決めました。
平日はこれに沿って行動します。
使ったのは、Googleスプレッドシート 。
Googleスプレッドシート は、エクセルとほぼ同じ。
留学生が学校で使い慣れている、簡単にシェアできる、共同で書き換え作業ができる点でとても優れています。
自習時間は50分×5コマ(グリーンの帯)。
平日はこれを毎日。
土曜日は半日としました。
①毎朝、今日することを決め、スプレッドシート に各自入力する
朝、自習が始まる前に、上のグリーンのセルに各自がすることを入力していきます。
②自習時間/オンライン授業が終わったら、達成度に合わせて色をつける
色はあらかじめこんなふうに決めておきます。
で、1コマ終わったら、達成度に合わせて留学生が自分でセルに色をつけていきます。
するとこんなふうにカラフルになり、可視化できます。
実はこれ、デイジーが主宰する起業家仲間とのコミュニティで使っている目標達成シートをアレンジしました。
色付けするだけで達成感が味わえるので、大人にもオススメです♪
③時間割に合わせてタイマーを設定する
留学生たち各々のデバイスで、こんなふうにタイマー設定します♪
アラームが鳴ったら、各自決めた課題に取り組んだり、終了したりできるようにしました。
3) 競わせる→承認する
毎日、前日がんばった子をLINEグループで承認します。
逆に目標をセルに入力しない子や色をつけない子は、このグループ内でさらします(笑)
さらされるとかっこ悪いので、みんなが自主的に動くようになります。
子どもが自主的に動くようになると、大人が話も一々「○○して」と言わなくて済むので、お互いにストレスの軽減に役立ちます(笑)
上記の他に、大人目線の目標も設定しました。
春休みステイが決まった時、デイジーが留学生たちにこれだけはマスターして欲しいと決めたことは、次の2つ。
◎全員が正しく箸を持てるようになる
◎全員がナイフを使ってりんごの皮むきができるようになる
ことでした。
もうね、男子たちってば、みんなお箸の持ち方がなっちょらん!!
このままだと、女の子とデートもできないよっていう子ばっかり(´Д`)
でも、箸の持ち方が悪い子は、自分が困ってるわけじゃないから、「おかしいから直しなさい」と言っても、すぐに慣れた自己流のやり方に戻ってしまうんですね。
うちの息子ふたりもまさにそうで、なかなかきちんとお箸が持てるようにならない。
しかし、食事のたびに言うのもなあ……お互いに食事が楽しくないよなあ……。
そこで、デイジーがとった方法は、「ゲームのように楽しく競わせる」こと。
具体的には、
①すでにできる子を、美しいお箸の使い方マスターに認定し、褒める
②できた子は、認定資格を出すことを伝える。認定を受けるチャンスは毎夕食中。
「一番年下(うちの次男じろう8歳)に負けたら相当かっこ悪い」って伝えたら、じろうも含め、みんな目の色が変わりました!!
初日は9割の子がお箸を正しく持てなかったのに、翌日は9割の子がほぼクリア!!!(しかし、この認定制度、意外と厳しくて新規認定者は1名のみ。場合によっては取り消しもあり)
ナイフの使い方は、これから焦らずゆっくり教えていきます♪
残念なお知らせがひとつ。
エプソムの学校説明会、東京・品川での開催が中止になりました。
デイジーにとっては、年に数回、みなさまにお会いできるチャンスだっただけに、本当に残念でなりません……。
しかし、現在、入学試験受験含め、学校説明会もオンライン開催に切り替え、準備中です。
お申し込みいただいたみなさま、ご案内までしばらくお待ちくださいね!
マレーシアの多くのインターナショナルスクールでは、ロックダウンのあと、オンライン授業が始まりました。
うちの子たちは、普段から学校で使っているiPadで先生とコミュニケーションしていました。
今、内にこもるべきは体だけ。
コロナウィルスに必要以上にビビらず、正常化した時にすぐに動けるよう、私たち大人こそが、心の自由を忘れずに行動したいと思います♪