昨日の朝、ごまたろうが無事に東京より戻ってきましたっっ!!
ひとりで“いきものがかり”をしていた5日間、いちばん困ったのが、子どもたちの世話でも犬の世話でもなく、当のデイジーの体調がみるみる急降下していったこと。
デイジーが倒れては、面倒を見る人がいませんから、さすがにこれには青ざめました。
クアラルンプールに来て最大のピーンチ!!!
普段は体力も気力も十分なデイジーですが、なぜかここに来て移住疲れがどどどっと出た模様。
思えばこの半年間、走りっぱなしだったもんなあ……(´Д`)
ちっとも自分を労らなかったことを、大いに反省しました。
経過としてはこんな感じです。
◎日曜
屋外にいたら、のどがイガイガ。ヘイズ(煙霧)のせい??
◎月曜
のどのリンパの腫れに気づく。圧痛あり。昨日ののどの痛みが原因かな? と思いつつ、ごまたろうを送り出す。
◎火曜
リンパの腫れが引かず、右後頭部に激しい頭痛。熱はなし。右下唇にできものが1つ。熱の華(口唇ヘルペス)か??
ここで倒れるわけにはいかないので、早めに近所のクリニックを初受診。ムスリムの女性院長先生が丁寧に診断してくれる。「大したことはないでしょう」といわれ、抗生物質と痛み止めを処方される。
◎水曜
症状に変化なし。っていうか、頭痛って薬飲んでひと晩寝たら普通治るよね?? なんで薬が効かないの〜??(´Д`) この状況でも熱はなし。
◎木曜
頭痛に加え、なんと歯痛発生!! この痛みの嵐は何かの罰!? と思うほど。しかし、来客等があり、クリニック&歯科受診は翌日に持ち越し。
◎金曜の朝
もはや頭痛はがまんできないレベル。右こめかみ、右耳にも激しい痛みあり。歯も歯茎も痛い(T_T) 唇の水泡はあごにも広がり、見た目もひどい(T_T) 三重苦ってこのことよ(´Д`)
こんな状況だったので、ごまたろうが帰ってきて涙が出るほどうれしかったのは、デイジー。
帰るなり、ごまたろうに子どもたちを幼稚園に送ってもらい、その間、デイジーはとりあえずネットで調べた評判のよさそうな歯医者に予約の電話。
しかし、ここはマレーシア。
歯医者の予約が取りにくいことは聞いていたんですが、やっぱりどこもいっぱい(´Д`)
「マジで痛いんだけど、今日診てもらえない?」って聞いても、”Sorry, we are busy”って……オイオイ、急患枠ってもんはないのか!!
しかも「誰かの紹介ある?」って必ず聞かれるんです。
だから、「そう、じゃあ紹介さえあれば、ねじこんでもらえるのね。ならばアナタたちが無視できない強力な紹介者をゲットしましょうとも!!」と半ば開き直り、まずは近所のクリニックへ。
「頭痛全然とれないんです〜。ヘルペスもひどくなってるしー!!」と院長先生に訴え、薬を処方してもらったあと、「歯と歯茎がめちゃくちゃ痛いんだけど、この近所にいい歯医者さんいます? 知ってたら紹介して〜!!」
もちろん、これでちゃーんと紹介してもらえましたヨ。
その足でドクターの名刺をもって、歯医者へゴー。
案の定、その場では”full”と言われたけど、強引に翌日の隙間に予約を入れ込んでもらいました。
この痛みを抱えたまま、もうひと晩過ごすのか……と思っていたら、割とすぐに電話がかかってきて「今日の午後、空きがでたけど、来られる?」とのこと。
さすがお医者さんの紹介!!!!!
早速歯医者に行ってみると、華人の先生が診察してくれました。
てっきり「じゃあ、レントゲン撮ります」と言われると思いきや……
ドクター「この痛みは歯でも歯茎でもないねー。僕が思うに、たぶん“シングルス”だね」
デイジー「へっ!? シングルス??」
ドクターに綴りを書いてもらい、その場で辞書アプリを使って確認すると、
Shingles=帯状疱疹!!!
免疫下がると、大昔かかった水疱瘡ウィルスが神経で悪さをして、激痛を伴うアレ!!!
早期に適切な治療をしないと、激しい神経痛などが後遺症として残ってしまうアレ!!!
(デイジーは昔、健康雑誌のライターをしていたせいで、普通の人よりは若干医療知識があります)
うひゃー、まさか自分がそのような病気にかかるとは!
歯科治療にならなくてよかった。診察費安くて助かった……と思いながら、歯医者さんにお礼を言って一旦帰宅し、ネットで「帯状疱疹」情報をチェック。
デイジーが知りたかったのは、「帯状疱疹だとすると、すでにもらってる抗生物質はきっと全然役に立たないよね? 必要なのは抗ウィルス薬だよね?」ということ。
どうやらやはりそれっぽいので、もう一度病院へ行くことに。
ホントは皮膚科に行きたかったのですが、近くの総合病院はもう閉まっている時間だったため、やむなく近所のクリニックへ行き、この日2回目の診察を受けることに(ここは夜9時までやってます)。
時刻は夕方5時過ぎ。
これまで2回デイジーを診てくれた院長先生は、ちょうど帰るところでした。
歯医者で「帯状疱疹かも」と言われたことを伝えると、その場で鋭い目つきでデイジーを観察。
「確かにそうね。新しい薬を出すよう言うわね」とスタッフに何やら伝え、院長先生は帰っていきました。
さて、デイジーの診察の番がまわってくると、そこにはちょっと頼りなさそうな若いインド系の女医さんが……なんだかちょっといや〜な予感。
院長先生からのことづけ、ちゃんと伝わってるよね? と疑いつつ、一応これまでの経緯を説明しました。
すると、なんと若き女医さん、自分のスマホに「帯状疱疹」と入力。
何やら調べているではありませんか〜!!!(´Д`)
ドクター「帯状疱疹のようですね」
デイジー「あのー、薬は違うのを飲んだ方がいいんですよね?(院長先生、新しいの出すって言ってたけど)」
ドクター「(カルテを見ながら)あ、それで大丈夫よ」
デイジー「え、これでいいんですか??(ひょっとして院長先生の話、伝わってない??)」
ドクター「はい、そのままで大丈夫」
デイジー「……」
ここで「抗生物質じゃなくて抗ウィルス薬では?」と突っ込む英語力も度胸もなし(´Д`)
もう少し食い下がればよかったんでしょうけど(普段のデイジーなら食い下がってたかも)、痛みのせいで精も根も尽き果てていたので、その日はそのまま撤退。
そして本日、朝いちばんで、クアララルンプールに住む人なら誰もが知るバンサーの総合病院「パンタイホスピタル」を受診したのでした。
皮膚科専門医(ムスリム女医さん)に診察してもらった結果、やはり「帯状疱疹」でした(T_T)
もっていった薬も1つ1つ検証し、「これはもう飲んではダメ」と×印をつけてくれ、新しい薬を処方してくれました。
おかげで、4日ぶりに頭痛&歯痛から解放され、爽快な気分を味わっております\(^▽^)/
結局、5日間でクリニック3回、歯医者1回、総合病院1回行ったことに。
すべて英語でのやりとりになるので、正直行く前はかな〜り腰が重いのですが、結果的になんとかなったのは自分でもビックリ。
ポイントとしては
◎発症した日、症状、経過、今ある痛みなどを細かくメモしていく。
(わが家では、『英語で訴える「病気の症状」』(IBCパブリッシング)という本を辞書代わりにしています。
◎医療用語がわからないのは当たり前なので、いちいち “What is ○○○? Please write it down.” と聞き、綴りを書いてもらい、その場で調べる。
◎夕方以降は経験の浅いアルバイトのドクターになってしまうクリニックには行かない!!(日本でも「休日と夜間の病院は行くな!」とよく言われるのと一緒ですね)
という感じでしょうか。
そうそう、パンタイホスピタルには、日本人の通訳が常駐しています。
デイジーも受診前に通訳が必要かどうか聞かれました(デイジーは「たぶん大丈夫。自力でがんばる」と答え断りました)。
※マレーシアの病院については、マレーシアマガジンのこちらの記事が詳しいです。
ちなみに今回かかった医療費(保険なし)は以下のとおりです。
◎クリニック 初診 100RM(約3100円)
◎クリニック 再診 50RM(約1550円)
◎歯医者 初診(診察のみ) 30RM(約930円)
◎クリニック 再診 50RM(約1550円)
◎総合病院(パンタイホスピタル) 379RM(約1万1749円)
合計609RM(約1万8879円)
まあ、安くはないですけど(特に総合病院代)、保険なしでこの金額ですし、そもそも日本で毎月支払ってた健康保険料に比べたら……って感じですよね(⌒∇⌒)
パンタイホスピタルの廊下の待ち合いスペース。
グランドフロアの総合受付で受診科を告げると(デイジーは予約も紹介状もなし)、先生の名前と部屋番号が書かれた紙切れを渡され、診療科のフロアへ。
そこで受付をし(名前や住所を記入)、部屋番号の前で名前を呼ばれるまで待つシステムです。
各専門医には、1部屋ずつ割り当てられているよう。
中は普通の診療所くらい広くて、ゆったりしています。
デイジーの診てもらった先生の部屋には、子ども用にお菓子なども用意されていて、付き添っていたたろうもちゃっかりいただいていました♪
クリニック、総合病院とも、日本の病院と比べると、じっくり時間をかけ、丁寧に診てくれる印象です。
あと、先生たちの人柄が、すごくやさしくてあったかいのがステキ☆
心身ともにダメージを負ってる身としては、それだけで癒されます♡
しかしこの帯状疱疹、完治に2週間かかるそうです……(´Д`)
安静にすること、妊婦&赤ん坊には近づくな、息子たちへのチュー禁止を言い渡され、ションボリのデイジーでした……。
健康第一!!
みなさんもご自愛くださいね。