突然ですが、みなさんは定宿ってありますか?
「高級ホテルが定宿」ってのもかっこいいんですけどね。
庶民派デイジーは、リゾートホテルに滞在してもすぐに退屈しちゃう&ケツの座りが悪い(笑)ので、個人オーナーの小さい宿が好みです。
日本に住んでた頃は、オーナーさんに会いに時々足を運ぶ宿が何軒かありました。
で、お互いに近況報告をしたり、地元の人しか知らない場所を教えてもらったり。
まあ、言ってみれば、行きつけのバーの宿版みたいな感じですね。
知らない土地に行って新しいものを楽しむ旅もいいんですが、家に帰るような心地良い旅も、人生を豊かにしてくれるもんです。
実は先週、短いお休みをいただきまして、マレー半島の東海岸にあるティオマン島に初めて行ってきました。
そこで思いがけず「定宿にしたい宿」に泊まることができたので、今回はそんなお話です。
ホントだったらブログには書かず、ナイショにしておきたいところなんですが(笑)、オーナーさんの話で新型コロナウィルスによってティオマン島が受けたダメージが計り知れないことがわかり、忘れられない体験をさせていただいたお礼にご紹介しようと思います。
夏休みにマレーシア旅行を予定しているけど、まだ決めきれていない方、ぜひティオマン島へ♪
(ティオマン島の概要や行き方は、このブログの最後にまとめています)
まずは見て、この青い海を!
無修正ですよーーーー!!!
これらは、宿のスノーケリングツアーで、宿のオーナーさんたちしか知らない秘密のスポットに連れて行ってもらった時のもの。
彼らは、”Hidden Paradise(隠された楽園)”とか”Forgotten Paradise(忘れ去られた楽園)”と呼んでいました。
過去に世界有数のスノーケリングスポットにも選ばれたことがある場所だそうですが、現在は地元の人さえにさえ忘れ去られた場所だそうです♪
星評価がアテになるかならないかは、自分の目で確かめてみよう!
今回、デイジーが家族で泊まった宿は、X RECTOR Minsuという部屋数わずか4室の小さな民宿です。
(Facebookページはこちら)
特筆すべきは、どの予約サイトを見ても、星評価がめちゃくちゃ高いこと!!!
しかも、1泊RM450(1万1250円)とかなりお手頃!!!
マレーシアには、日本みたいに「安くていいもの」はまずありません。
「安いもの=値段なりのもの」と相場が決まっているんです。
(しかし、「高いもの=いいもの」とは限らないのがミソ)
安くてそんなにも評価が高い宿が存在するの!?
と疑問に思い、この目で確かめてみることにしたわけです!!
宿のドアにもこの通り高評価の証が。
結論から言うとね、もう最高でした!!!
え、デザインがちょっとファンシーすぎる??
でもね、これ、元シンガポールの日系企業のエンジニアだったというオーナーさんふたり(チャイニーズ系マレーシア人)が、セルフビルドしたって言ったらどうです?
通りすぎる人たちが、必ず撮影してました♪
確かに素通りできませんね笑
道を挟んで海側がテラスやスノーケリングの講習を受ける棟になっていて、山側が宿泊棟になっています。
こちらは共用スペースのキッチン。
感心したのは、なんというか「ちゃんとキッチンを使っている人が設計した」っていうつくりなんですよ。
つまり、最小限の動きで手に届くところにものが配置されてるんです。
かゆいところに手が届くってやつです。
これはお部屋でも一緒で、いい場所にいい感じのフックがあったりするのが非常に快適でよかったです♪
お部屋の画像は、booking.comより拝借。
広くはありませんが、清潔で、家族4人とても快適に眠れました。
だって、部屋に長居する必要なんてないんだもの!
滞在している間中、こんな景色を一日中眺められます。
長男たろうも次男じろうも、海で遊びっぱなし。
おなかが空いたら、ごはんはお隣の食堂で。
マレー系のおばさんがつくるザ・ローカルフードですけどね、久しぶりに食べたらおいしかったです。
多少野菜不足にはなるけど、この環境に勝るものはないです。
短期滞在だからよしとする。
だってこのロケーションです!!!
夕食もほとんどここの食堂で食べてましたが、4人でRM35(875円)とかRM50(1250円)でした笑
ちなみにお酒は、宿でも島内のよろずストアでも買えます♪
ティオマン島はタックスフリーなので、お宿で飲んでもビール1缶RM4-6ですよ(お酒が入った冷蔵庫があって飲んだ分だけの自己申告制)。
めちゃ安い!!
ここに泊まったらぜひ聞いてほしいのが、オーナーさんたちがいかに苦労してこの宿をつくったか。
実は、一部のエリアを除き、島内に自動車が走っていないティオマン島。
よって、資材の運搬は船とサイドカーなど!!!
おかげで少しずつ材料を運び込みながら、少しずつ建設して、ときには大きく設計を変更しなくちゃいけないこともあって、なんと2年もかかったんですって!!
ティオマン島の良さのひとつでもあるんですが、道幅がこれしかないですからね!!!
島内の移動は、基本徒歩かバイク、サイドカー、水上タクシーです。
(一番大きい集落のTekek は道幅が広く、自動車も走っているそうです)
最寄の港(Genting)から宿までゆっくり歩いて10分。
彼らが資材の運搬にどれだけ苦労したか、想像を絶するものがあります。
建築家でもインテリアデザイナーでもなく、エンジニアだった彼らが、実直に、でもいろんな苦労をしながら宿をつくった話は、本当におもしろいし、実際に滞在して確かめてみる価値があると思います。
(マレーシア人らしかならぬ細やかさに一々驚くはず!笑)
2年かけて自分たちで宿を建設。
ユニークなデザインと細やかなホスピタリティでたちまち人気になり、オープン2年間で高い星評価を集め、今年3年目というときに新型コロナ……
メインの宿泊客はヨーロッパからの観光客だったそうで、3月にマレーシアがロックダウンしてからは、外国人が一切入ってこられなくなってしまい、返金、返金、返金のラッシュだったそう……(涙)。
その話を聞いたときは、オーナーさんたちが本当にショックで打ちしおれていて、お気の毒でした…
でも、デイジーがブログに書いているからきっと大丈夫!
マレーシア在住の読者のみなさんの次の有力な旅先になることを、心から願っています!!
何より星評価が高いだけのことはありますから!
ここに泊まったら、1日スノーケリングツアーに絶対参加しよう♪
この宿に泊まったら、ぜひ参加していただきたいのが、スノーケリングツアー。
これぞ、オーナーのウィーさんとリアンさんだけが知っている秘密のスポットに連れて行ってもらえるツアーなのです♪
ツアー費用は、宿泊客はひとりRM250、外部参加はRM300。
マレーシア価格にしたら安くはないと感じるかもしれませんが、それだけの価値はあります!!
午前中は講習を受け、ビーチで練習。
午後からモーターボートに乗って、スノーケリングスポットへくり出します。
スノーケルに必要なギアも一式含まれるので、水着だけ用意すれば大丈夫。
ちなみに日本だと小6になる長男たろうは、大人と同じレベルで参加でき、しっかり楽しんで元を取りました。
小3の次男じろうはマレーシアなのにプールのない学校ばっかり行ってるせいか、泳ぎがあんまり達者じゃないのですが、それでも浮き輪をに捕まって案内してもらうことができました。
泳ぎが得意な子なら、小学校低学年でも十分に楽しめると思います♪
こんなホワイトサンド&エメラルドグリーンの海がまぶしい無人島にも上陸しちゃいました♪
スノーケルツアーの様子はYoutubeにアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいねー!
宿のその他の設備について
泳ぎ疲れたら、共用スペースでゴロゴロすることもできます。
映画のDVDやチェスやダーツなどのゲーム類も揃ってます♪
ゆったりテラスももちろん海が目の前!!!
ちなみにここにも宿泊者のみが入れるミニキッチンがあり、ビールやワイン、グラスや食器類などが備えられてます。
こんな気持ちのいい小上がりも。
ここで夕暮れを見ながら飲むビールが最高でした♪
テーブルもあるので、海を見ながら仕事しようと思ったらできちゃうかも?
Wi-Fiはやや弱いものの、つながります。
宿には、洗濯機も物干しもあるので、着替えが足りなくなる心配もなし♪
島内の散歩も乙です♪
ご覧の通りの道幅なので、自動車はゼロ。
散策をのんびり楽しむことができます。
ただし、かなり大きい島なので、隣の集落まで行きたいときは、水上バスがよろしいかと!!
のんびり暮らしていてなんともうらやましいニワトリやらネコだけでなく、コモドドラゴン、リスとは思えないブラックジャイアントリスなど、そこらじゅう動物だらけ!!!
そして夜には、オーナーさんに誘われてナイトウォークも♪
残念ながら人手が足りないので、現在はツアーとしては開催していないそうですが、満点の星空の下の夜のビーチ散策、楽しかった!!!!
干潮になると、遠浅のビーチがはるか遠くまで干上がって、取り残された海の生物を観察することができます。
このハンティングが相当楽しい!!!
これね、タコですよ、タコ!
ハリセンボンはめちゃくちゃかわいかったです♡
3泊4日、私たちだけという贅沢な滞在をさせてもらいました。
(コロナ打撃で本当にお気の毒です…)
港までの送迎は、サイドカーで♪
「また絶対来るからね!」と約束して帰路につきました。
次は友だち家族と来たいなあ……仲間同士で来ても、絶対楽しいです!
ティオマン島の基本情報
【位置】
マレーシアのジョホール州メルシン港から北東へ56km、南シナ海に浮かぶ島。パハン州に属する。(Wikipediaより)
【大きさ】
南北およそ39km、東西12kmと比較的大きな島だが、集落が少しあるだけで、島のほとんどが手付かずの大自然に覆われている。(Wikipediaより)
【特徴】
透き通る海とサンゴ礁、ホワイトサンドのビーチが最大の魅力で、世界でも有数のダイビング/シュノーケルスポットとして知られている。(Wikipediaより)
しかし、エルニーニョ現象の影響などで、2010年に大規模なサンゴの白化現象があり、生きたサンゴの大部分を失った。
サンゴの白化現象については、こちらのWWFのウェブサイトが詳しいので興味のある方は参照を。
人口はおよそ2000人。マレー系とチャイニーズ系が多い。
【最適なシーズン】
オンシーズンは3〜11月。冬場は北東モンスーンの影響を受けるため、オフシーズンになる。
【行き方】
飛行機の定期便は2015年に終了。ジョホール州・メルシンからフェリーが出ている(船のチケットについては次で記述)。
◎陸路:メルシンまでは、クアラルンプールから車で4時間強、ジョホールバルからは90分ほど。
西海岸から東海岸へ向かう途中、クルアンからメルシンの間、一部野生動物の保護区になっており、こんな看板も!!
出会えるものなら出会いたかったのですが、もちろんホンモノは現れず。
しかし、道の脇に野生猿がたくさんいるので、運転に気をつけて!!
◎海路(メルシン〜ティオマン島)
ティオマン島での停泊場所は、5カ所。
1. Genting Jetty
2. Paya Jetty
3. Tekek Jetty
4. Air Batang Jetty (ABC Jetty)
5. Salang Jetty
メルシンから1のゲンティンまでは、Bluewater Ferryで1時間半。
ただし、船は一方通行なので、帰りは2、3…と停泊することになり、さらに時間がかかる。
【船のチケットの買い方】
メルシンでも購入できるが、可能ならインターネットで事前予約を。ハイシーズンは売り切れで渡れないことも。
船会社は、Bluewater Ferry とCata Ferry の2つ。
Bluewater Ferryの方が安価だが、1時間半以上かかるうえ、船体が古い。
大人:片道RM35、往復RM70
小人:片道RM30、往復RM60
Cata Ferryはシーズンによって金額が異なる。
スタンダード:大人&小人往復RM40-120
プレミアム:大人往復RM160-240、小人RM100-160
乗り心地やサービスの比較などは、こちらのサイトが詳しい(英語)。
【入島税】
船のチケットの購入/受け取りは、メルシン・ハーバーセンターで行う。
チケットを受け取る際、入口のカウンターで税金を支払って乗船場に向かう。
大人RM30、小人RM15
入島税は、ビーチの清掃など、島の美化などにも使われているので、必ず払いましょう♪
【メルシンの駐車場】
船のりば周辺に平置き駐車場がある。1日RM15
【船酔いについて】
海が穏やかだったため、なし。子どもも大人もデバイスができるくらい。
心配な方は酔い止めの準備を。
高速船は1時間なので、そちらを選ぶのもいいかも。
以上、デイジーのティオマン島レポートでしたっ。
みなさんも、家族で、仲間で、最高の夏休みをお過ごしくださいっ♪