2018年1月、ニュージーランドのインターナショナルスクールからマレーシアのエプソムへ転校してきた伊藤キリさん(仮名)。
入学当初はとても静かでおとなしい女の子だったそうですが、満面のニコニコ笑顔で、スキップするようにインタビュールームに飛び込んで来たのが印象的です。
昨年、イギリス式カリキュラムでは大変重要な統一試験、IGCSEを受験し、さらに難関のAレベルへと進んだキリさんに、お話をうかがいました。
昨年IGCSEを受験し、
大学進学コースAレベルへ
ーー現在、シックスフォーム(Year12-13のAレベル受験生のこと)に在籍しているそうですね。学年と現在勉強している科目を教えてください。
現在Year12で、生物、科学、数学の3科目を勉強しています。
ーー昨年、IGCSEを受験したんですよね。いかがでしたか?
3種類のサイエンス(化学、物理、生物)と、数学、英語、アートの6科目を受験しましたが、とても難しかったです。
でも成績優秀者が多い学年で、みんなで一緒にがんばることができたおかげで、いい結果を出すことができたと思います。
ーー今、Aレベルの受験生です。学習内容はやはり難しいですか? IGCSEもAレベルも日本人にはなじみのない制度ですが、エプソムはどのようにサポートしてくれるのでしょうか?
イギリスは大学は3年制で、Aレベルでは大学1年までの内容を勉強するので、内容はとても難しいですね。
エプソムでは、進路相談の機会がたくさんあり、科目選びなどには困らなかったです。
先生だけでなく、Year13の上級生に相談できる進路相談会もあるんです。
ーー大学進学はどのように考えていますか?
卒業後は、海外の大学に進学して心理学を学びたいと思っています。
ニュージーランドの学校とエプソム、
どちらに軍配?
ーーもともとはニュージーランドに留学していたそうですね。なぜマレーシアへ転校したのですか?
中学1年生のとき単身でニュージーランドに留学し、およそ2年間過ごしました。
アジアの学校に興味があって、なかでもマレーシアがいいと聞いていたんです。
当時はIBを取りたいと思っていたので、マレーシアでIBの学校を含め、いろいろ見学しました。
最後に見学したエプソムはとても大きい学校で、寮もたくさんあり、生徒と先生の距離が近くいい印象だったので、入学を決めました。
ーーニュージーランドのインター校とエプソムの違いは?
学業面ではエプソムの方が難しいです。
特にニュージーランドの学校は理科がひとつのまとまった教科で、教科書さえなかったのですが、エプソムは科学、生物、物理の3つに分かれていてどれも難易度が高いです。
教科書も分厚くて驚きました。
ニュージーランドも寮がある学校でしたが、寮に入っている生徒は少数派でした。
エプソムの寮は、Year10とYear11は2人部屋、Year12は1人部屋ですが、新しく施設も良くて、寮に住んでいる生徒も多く、友だちと仲良くなりやすいです。
お互いに話す時間がたくさんあり、国籍問わず質の良い友だち関係を築くことができていると思います。
ニュージーランドの学校と比べると、部屋も食堂も大きくて、食事は種類が多いですね。
ーーエプソムでの寮生活はいかがですか?
女子寮は、Year7(11歳)〜Year13(18歳)まで一緒なので、とてもにぎやかです。
寮でいちばん楽しいことは、プレップタイムという自習時間のあと、夜食を食べながら友だちと話すことです。
以前のハウスミストレスは“お母さん”という感じでしたが、今のハウスミストレスは生物の先生で、年齢も若く、友だちのように近い存在です。
ーーズバリ、エプソムに転校してよかった?
前の学校も楽しかったのですが、ニュージーランドではおだやかな雰囲気に慣れてきていたので、あえて新しいことや難しいことにチャレンジすることもなくなっていました。
エプソムでは、勉強だけでなく、スポーツや演劇など、さまざまなことに半ば強制的にチャレンジさせてくれる環境があります。
以前の自分だったら絶対に選ばなかったようなことも、たくさん経験しています。エプソムに来たことで、チャレンジが得意になったように思います。
ーー新しいことにチャレンジするのは怖くないですか?
もちろん最初はチャレンジするのが怖かったです。
10回チャレンジしても9回失敗したり、後悔することもありますが、それでもチャレンジした先に楽しいこともあるので、チャレンジしなくてよかったとは思いません。
これから留学するみなさんも、そのチャレンジの一歩が、エプソムに来ることだったらいいなって思います。
ーーありがとうございました。Aレベル、がんばってくださいね! 応援しています。