美味しいジョホールバル♥JBよしこが、ジョホールバルでの日々の食事やレストランをご紹介。

2016/01/11

出会いからラーメン屋さん出店まで パート2

前回お伝えしたように、クアラルンプールの空港内で、ラーメン屋さんをはじめました。
日系の鶏白湯ラーメン店としては、日本以外では世界初、世界で唯一のハラルラーメン店です。
そのはじめるきっかけは、1つの出会いからはじまりました。

約1年ほど前。
東京で開催される、ハラルセミナーに参加するために、10日間ほど帰国しました。
というのも、私はマレーシアに来てから、日本企業向けにハラルのマーケティングリサーチを行っているので、日本国内のハラル事情や環境をさらに知るために参加を決めたのでした。
セミナーの後、ちょっとした懇親会があり、そこで複数の飲食店を日本とアメリカで展開している会社の方とお会いしました。
話しをしたのはほんの5分かそのくらいだったと思いますが、「マレーシアにいらしてくださいよー。いらっしゃったらご案内しますよ。」とマレーシアをアピール。

その後1ヶ月たたないうちに、その方は本当にジョホールバルにやってきました。
その方は、マレーシアどころかアジアの国に訪れるのははじめてとのこと。
マレーシアの文化のことや、独特な食べ物、日本食レストラン事情などをお話ししながら3日間ほどご案内しました。

ちょうどその頃私は、ハラルのインスタントラーメンをムスリムのマレーシア人に試食してもらい、大人気だったので(こちらの記事。)、「日本のラーメンはムスリム市場にも人気が出るはず!」という確信がありました。
また、ローカル経営のラーメン屋さんから、経営状態の改善についてのアドバイスを求められたりしていたので、ラーメンについて少し学んでいた頃でした。

一方その日本企業の方は、京都で経営するラーメン屋さんのハラル認証を取得したところで、せっかくやるのなら、世界で展開したいと、出店の可能性のある国を探していたところでした。

1回目の視察では、「ふーん。こういうところか。」程度でとくに店舗展開をするとかしないとかは決めていなかったと思いますが、それから毎月視察に来て、もし出店するとしたら、どういう形の店舗にしたらよいのかというシミュレーションを重ねます。

この方のことはあまり知りませんでしたが、「ものすごく人望がありそうな人だなあ」という印象から、なぜか絶対的な信頼感があり、私も、まだ誰も挑戦していない、ムスリム市場向けのラーメン屋さんを一緒にやっていきたいという気持ちが強くなっていきました。

マレーシアは人口が少ないのに飲食店の数は多いので、競争が激しいです。
家賃や人件費は安いといっても、物価の割にはそこまで割安感もなく、とくに和食など、輸入食材を使う必要があるものは、原価も高くなります。
また、ローカルの出資者は資金の回収を短期で行うので、ジョイントベンチャーでもすぐに儲けが出ないと関係が悪くなったり、うまくいかなかったらすぐ店を畳むことが多いです。

日本食は流行ってきて定番になりつつありますが、日本食材の卸会社の持っているラインナップはワンパターンで、どこも同じようなメニューと価格帯になりがちです。
腕のよい料理人がいたとしても、その味や品質をマレーシアで維持していくことも、とても難しいことです。

また、日本の焼き鳥屋やラーメン屋のように、専門料理店がまだまだ少なく、どこのお店でも無数のメニュー数があることがあたりまえのマレーシア。
認知度の低いラーメンだけを提供していくには、まだマレーシアでは時代が早すぎるし、だからといってメニューを増やすと、煩雑になり味の維持が難しくなります。

このような環境の中で、どのようにしたらうまく店の運営ができるのか、議論に議論を重ね、調査に調査を重ねる日々。

また、労働ビザやジョイントベンチャーのことについて、行政書士や弁護士事務所にも何度も通って話を聞きました。

そんな中で、「立地のよいフードコートでの出店という形がベストではないか」という結論にいたってきました。

調査する中で、私たちが当初想像していた以上に、マレーシアのムスリムの方は「ラーメン」を知らないことが判明。
知っている方は、日本に留学していたとか、アニメの「NARUTO」が大好きという日本ファンの方ばかり。
一般の方は、若い人でもラーメンという言葉さえ知らず、うどんと混同していたりで、少し年配の方になると一切知りません。
数少ないハラルの和食レストランは、日本人からするとおいしいとは言えないお店ばかりなので、そこでラーメンを食べたことがあるという方でも、おいしい印象は持っていなかったのです。

人は普通、食に対しては保守的です。
知らないメニューを注文するのは、ちょっと勢いや勇気が必要です。
ほっとしたいときや日常の普通の場面で、日本人がおにぎりとお味噌汁を食べたくなるように、マレーシア人にとっての日常の味といったら、ナシレマ(ココナツミルクで炊いたご飯)やナシアヤム(チキンライス)であって、ラーメンじゃないことは確か。

そうすると、ラーメン専門店では足を運んでくれる回数が少ないでしょう。
家賃が安くても、誰も知らないような場所では、ずっと人の目にふれず、赤字のまま細々と続けていく体力がなくなってしまうかもしれません。
私たちはマレーシアに留まらず、世界展開がしたいのです!
ラーメンをムスリムに広められないまま、細々と撤退という事態は避けたい。

そういう考えの中、立地のよい場所で、とにかく多くの人の目にふれて、「ラーメンをいち早く認知してもらうこと。」
保守的なお父さんと一緒にご飯を食べに来ても、新しもの好きの息子だけでもラーメンを注文できて、美味しかったらそのまま家族にも広まる。
そういうことを考えると、人が多く集まるフードコートでの出店が最適だということになりました。

マレーシアの会社や政府との話し合いや交渉では、日本人が行うより、マレーシア人同士の方が明らかにスムーズ。
そういうこともふまえ、マレーシア人のパートナーも参画して、いよいよハラルラーメン屋プロジェクトが始まります。
ジョホールバルとクアラルンプールのいくつかのフードコートを視察して、わりとすぐに、今の空港内、KLIA2のフードコートで出店することが決まりました。

出店場所が決まって乾杯! KLIA2内のフードコート

出会いなんていつでもひょんなことからですが、日頃から、すべての出会いは偶然でなくて必然だと思っていて、その必然の出会いで感じたインスピレーションを、信じています。
また、その必然的な出会いは、いつも自分で行動を起こした上の出来事なのです。
行動しないとなにもはじまらない。
特に秀でた能力のない自分にとっては、逆に言うと行動することだけが道を開いていく唯一の手段ともいえます。

次回は、出店準備から店舗オープンについて綴ります。

Japanese Halal Ramen
Ayam-YA あやむ家
https://www.facebook.com/ayamyamy

L2M Quizinn, Gateway, Klia2.
※空港直結のビルの2M階にあるフードコート「Quizinn」内です。
お近くにいらした際はぜひラーメン食べていってください~。

ayamyadeai (2)