美味しいジョホールバル♥
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2018/03/12

ジョホールバル飲食業界レポート ジョホールバルの流行 2014年から2018年(デザートとおやつ)

こんにちは。
先日書いた、「ジョホールバルのレストランの流行の推移」について、反響をいただき嬉しい限りです。
今回は、おやつとデザートの流行についてお伝えしたいと思います。

ジョホールバル飲食店 流行の推移
ジョホールバルの流行 2014年から2018年(おやつとデザート)

◯伝統的なおやつ
ジョホールバルでの、昔からある伝統的なおやつは、ピサンゴレン(揚げバナナの意味)というバナナの天ぷらのようなものと、ケロポックという魚のすり身と小麦粉をあわせたもので作った揚げ煎餅、カリーパフという、カレー味のじゃがいもやゆで卵が入ったカレーパイ、クエというもち米とココナッツミルクを蒸して作る和菓子のようなものが代表的です。

ピサンゴレンやケロポックは、マレー系の屋台などで売っていて、袋にがさっと入れたものが300gくらいで80円から150円ほど。
気軽なおやつとして今でも親しまれており、ピサンゴレンにチーズやチョコレートをかけたものは、ジョホール発祥の新しいやみつきになる食べ物として、行列になるほどです。

カリーパフは、マレー系の屋台でも、中華系の屋台でも、イオンなどのスーパーの惣菜売り場、最近ではIKEAのフードコーナーでも売っています。
1個30円から80円くらいで、安いものはカレー味のじゃがいもの具だけ。
高いものは、鶏肉やゆで卵が入っています。
安くて、すぐにお腹にたまり、みんなの好きなカレー味。
ずっと愛されていくおやつです。

揚げ物や甘いもの、辛いものは腐りにくいため、暑いマレーシアで長年に渡って受け継がれている味なのでしょう。

クエというのは、和菓子のようなお菓子の総称で、さまざまな種類があります。
もち米の粉とココナツミルク、砂糖をあわせたものに色付けしたり、さつまいもなどの材料をあわせて蒸したもの。
大福のようなもので、中に砂糖とピーナツの粉をあわせたものが入っていたり、大根を油で炒めたものが入っていたり。
黒糖蒸しパンのようなもの。
屋台に並べて売っていることが多く、1個30円ほどで気軽に買えるので人気です。
最近では、ショッピングモール内に屋台形式で出店している店や、冷房が効いた店内でショーケースに美しく並べられている店などがあり、いつも客で賑わっています。

また、植民地だったイギリス文化の影響でしょうか。
クッキーの種類はものすごくたくさんあります。
ピーナツ入りやパイナップルジャム入り、チョコチップ入りなどが定番で、マレー系と中華系のお正月の時期には、500gや1kg入りのクッキーの透明プラ容器入りのものがそこらじゅうに並び、こぞって買い求めます。
500gだと、スーパーで売る大量生産のものだと300円くらいから、ちょっとこだわりがある店のものは、1000円くらいです。
何週間もかけて、家庭で何種類ものクッキーを大量に焼いてプレゼントしたり、インターネットを通して売る人も多いです。
大量のクッキーは、お正月の間に家庭で食べたり、大勢の来客にふるまったりして消費されます。
なぜかこの透明のプラスチック容器が、クッキーの容器として大定番。

◯2013年以前のデザートの流行 台湾デザートとその後の流れ
さて、上記のような伝統的なおやつは、ずっと変わらずに人々の生活に根付いていますが、新しい味のデザート店などもジョホールバルにはどんどん入ってきています。
2013年以前には、タピオカ入りミルクティーなどの台湾デザートが大流行し、たくさんの店ができました。
仙草ゼリーや豆乳のかき氷に、さつまいもやかぼちゃで作ったお餅やブラックタピオカがのったデザートは、ヘルシーな感覚。
今では、定番のデザートとして根付いています。
2014年から2016年には、これらの台湾デザート店から、ふわふわのかき氷や、マンゴー味のデザートなども派生し、似たような台湾風デザート店、香港風デザート店などがたくさんでき、当たり前のものとなっていきました。

2017年には、タピオカドリンク店の人気から派生して、タピオカミルクティーのような冷たいお茶系ドリンク専門店がたくさんできました。
タイ系のミルクティー屋さんや、台湾のお茶系ドリンク屋さん、おしゃれな容器にこだわったドリンク屋さん、ジョホールバルオリジナルの店だと、紫や青やピンクなどに色付けしたジュースを、ミックスさせて幻想的な色合いに仕上げたドリンクをウリにする店など。
調理機器の設備機器がほとんどいらず、容器と材料を用意すれば誰でも作れる。
原材料費のコストが低く抑えられので、屋台形式や移動販売車なども含め、たくさんの見よう見まねで作られたドリンク屋がオープンしました。
若い人の間では、ちょっとおしゃれだし、友達とおしゃべりをするのにぴったりな場所。
1年を通して安定してお客が来る、年中暖かい気候の国ならではの流行だと思います。
最近では、お客もシビアになってきていて、色付けされているだけでおいしくないドリンクや、おしゃれなだけで高い金額をつけているドリンクのお店は、客足が遠のいてきているようです。

◯ジョホールバルのケーキ屋さん
ジョホールバルのケーキ屋さんは、日本ほど、どこで食べてもおいしいという状態ではないですが、普通のお店からおいしい本格的なフランス式ケーキを出すお店、ミルクレープ専門店まで、いろいろあります。
おいしくて軽い生クリームを使ったケーキを出す店は、まだ数えるほどしかありませんが、
これはマレーシアの気候によるところが大きいです。
マレーシアは暑いので、軽い上質なクリームを使うと、テイクアウトをしたときに、暑さで溶けてしまい、クレームが多くなります。
大多数の店が、この溶けてしまう問題の解消のためと、一般の人が買いやすい価格で提供するために、重くて質の低いクリームを使わざるを得ないという感じ。
日本やフランスで修行をした、技術力の高いパティシエはたくさんでてきています。
ケーキ1切れの価格は、200円から300円のところが多く、本当においしいお店だと500円から550円くらいです。
ジョホールバルでは、屋台やカジュアルな店だと、150円から200円でチキンライスやヌードルなどの食事がいただける中、ケーキやデザートには食事代以上の価格を普通に支払う人が多い印象です。

◯チョコレートケーキとチーズケーキ 流行の推移
ジョホールバルの人、誰もが大好きな定番のケーキといえば、チョコレートケーキとチーズケーキ。
だいぶ前から、濃厚でどっしりとしたチョコレートケーキとチーズケーキはいろんな場所で食べることができていましたし、家庭で作る人も多いように思います。

チョコレートケーキは、ブラウニーのような日持ちのするケーキは定番で、アイスクリームを乗せてチョコレートソースをかけたメニューは、マレー系オーナーの洋食店にはだいたいどこでもあります。

2014年ごろから急激に流行ったチョコレートケーキは、「ラバケーキ」。
いわゆるフォンダンショコラのことで、レストランで注文してから焼いてくれて、ナイフをいれると、中からとろっとチョコレートが流れ出します。
このとろける感じがすごくウケて、多くの洋食店やカフェのデザートメニューに入りました。
アイスクリーム店で出した、暖められたクッキーにアイスがのり、スプーンをいれるとクッキーからチョコレートが流れ出す、というものも話題になりました。
これまでラバケーキといえばチョコレート味だったところ、おしゃれカフェが抹茶のラバケーキを出し、これもみんな真似するようになりました。
ケーキ屋さんのオーナーが、「誰もがとろける食感を求めていて、冷たいムースのケーキでも、すぐに暖めてと言われるから困っている」と言っていたくらいです。

チーズケーキは、ジョホールバルの人が1番好きなケーキなのではないでしょうか。
とにかくチーズ(本格的な多種多様なチーズというより、とろけるチーズやチーズソース)が好きなひとが多いのです。
輸入品であるチーズは、物価に対して値段も高いので、高級感を感じるからかな。
濃厚でとろける食感がみなさん大好きです。
アメリカ式のどっしりとしたベイクドチーズケーキなどは普通にどこでもいただくことができますが、2015年くらいから、チーズケーキの種類も多様になり、その都度ブームをおこしてきました。
日本式のスフレチーズケーキ店「りくろうおじさんのチーズケーキ」には行列ができました。
それまで、ケーキといえば、どっしりとして甘いものがほとんどだった中、軽くて甘さ控えめな味は新しい食感と味として受け入れられました。
その後、2017年には濃厚チーズ味にとろける食感の「北海道チーズタルト」が爆発的にヒット。
このヒットの時期は、マレーシアやシンガポールで同時期だと思います。

チーズタルトのお店がたくさんできて、行列を見なくなったと思ったら、次は台湾式のスポンジケーキ店が流行り、乱立状態。
シフォンケーキのように、泡だてた卵白をたっぷりいれたふわっふわのケーキは、かなり甘さを抑えていて、間に入っているチェダーチーズの塩気とあいまって、飽きないおいしさです。
20cmくらいの箱に入って600円前後。
切り分けると大人数でいただくことができる大きさ。
焼きたてをオーブンから出して、カットして箱にいれる、というパフォーマンスを見ながら、大勢の人が行列を作りました。
チーズ味が1番人気で、プレーンやチョコレート、その他の味もいろいろと出てきています。
2018年には、ジョホールバル内に10店舗以上できているので、もう行列をみることもなく、寂しい感じです。
我が家も大好きでたまに買うので、継続していってほしい。

◯カフェで出すデザート
カフェでは、前述のように、ラバケーキやブラウニーなどが比較的多くの店で見られますが、一番定番のデザートというとワッフルではないでしょうか。
たいていはワッフルとアイスクリームとソース、という普通の感じですが、たくさんのフルーツをのせたものなど、インスタ映えするデザートは、すぐに人気になります。
友達とおしゃべりをしながらシェアして食べてインスタに投稿する、というのは世界中どこでも同じですね。
容器からこぼれ落ちるほどにクリームやアイスやケーキなどを盛り付けたシェイクなどのドリンクも、一時期多くのマレー系のカフェが出していました。

◯韓国ブームからの流れ
2016年からの韓国ブームで、韓国フライドチキン店などは大流行しましたが、そこで出すデザートの韓国かき氷「ビンス」も大人気です。
甘さ控えめのミルク味のかき氷がベースに、マンゴーなどのフルーツトッピングや、オレオ味やチーズケーキ味など。
大きくてシェアするのにぴったりで、インスタ映えばっちり。
年中暖かいマレーシアの気候にも合っています。

また、韓国のチーズトーストを移動販売車などで出す店や、日本式や韓国式のデザートトーストを出すカフェなども出てきました。

◯おやつとデザートの流行の味 ソルティッドエッグとドリアン
2016年ごろから現在にいたるまで、流行中の味があります。
ソルティッドエッグ味は、塩漬け卵の卵黄に、チリやクリームや砂糖や塩を合わせたソース。
シンガポールでこの味付けのフィッシュスキンチップが大流行し、それがジョホールバルにも上陸して人気が出ました。
魚の皮を油で揚げてカリっとしたスナックで、食べてみると生臭さなどはなく軽い食感。
1袋1000円くらいするスナックで、マレーシアの人にとってはすごく高級なお菓子ですが、シンガポールで行列ができているという話題から大人気に。
ソルティッドエッグ味自体は、中華料理店で普通に出されていた味付けですが、ソースを製造して業務用に卸す会社も現れたことで、爆発的に広まりました。
カフェなどでは揚げたチキンの味付けにし、パン屋では、ソルティッドエッグソースがクロワッサンの中から流れ出る、などの商品が出てきました。
2018年の中国正月の時期には、ケンタッキーでソルティッドエッグ味のチキンが発売されました。

ドリアンに関しては、やはり果物の王様。
旬の時期には何種類も食べ比べを楽しむマレーシア人。
ドリアン味のケーキなどには目がありません。
ドリアンアイスは普通にいつでも買えますが、台湾デザート屋さんでも期間限定でドリアンシリーズが出たり、ドリアンケーキやドリアンミルクレープやドリアンコーヒーまでいろいろあります。
マクドナルドでドリアンシェイクが販売された時には、終了期間よりだいぶ早く品切れになり、Facebookで話題がとびかっていました。

◯2018年からのおやつとデザート 流行の兆しと考察
台湾ケーキの流行が落ち着いてきたところで、大流行の兆しがある新しいものはまだ見えてきません。
日本式のスフレパンケーキの店や、鯛クロワッサンの店、抹茶専門カフェの「辻利」もジョホールに上陸していますが、それほどまでの流行にはなっていない感じ。

ロティチャナイという、ナンとパイの中間のような、インド系の店で朝食に食べられるパンがあるのですが、それに、卵やチキンなどの具をはさんだサンドウィッチ屋さんは増えてきています。

しばらく前から、ローカルの味と新しいものを組みあわせた食べ物が 増えてきていると感じるので、当たり前だったものの意外性のある組みあわせの食べ物が流行るのではないかなと思っています。
また、意外な事に、日本では、ハワイ式パンケーキが大流行した時期があると思いますが、ジョホールバルではハワイ系の流行はまったくありません。
雪や寒い場所への憧れがある反面、暖かい国やリゾートにはあまり関心がない人が多いので、ハワイブームはなかなかこないのかな。

2018年からの流行も追っていきます!

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JBよしこ
text by JBよしこ

JBよしこ こと 土屋芳子
東京にてフードコンサルティング会社「ブレインズ・アンド・トラスト株式会社」を経営して10年、ジョホールバルに母子で移り住み、会社「B&T DIVERSITY SDN. BHD」を設立。現在は現地ネットワークを構築しつつ、ハラルマーケティングリサーチ(アンケート、サンプルテスト、座談会、商品開発など)、企業視察コーディネイト、イベント企画、フードコンサルティング業務を手がける。フットワークの軽さで、面白いこと、美味しいものを探し回っています。
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