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海外移住の覚悟 〜肉親との別れ〜

突然ですが、以前から闘病中だった父の容態が悪化したため、週末から一家で徳島に来ています。
急な帰国でご迷惑をおかけした方々には、心からのお詫びと、温かいご理解、ご協力への感謝を申し上げます。
 

父の死に目には立ち会えないだろう。

年明けに徳島をあとにするとき、改めて覚悟したつもりでした。
でも、実際にそのときを迎えてみると、心は揺れて……マレーシアでただ待つのはイヤだと、仕事と荷物をまとめ、子どもたちを抱えて文字どおり飛行機に飛び乗りました。
今は生きて再び会えたことに感謝しつつ、ゆっくりと消えていく命の火をただただ見守っています。

一昨年秋、マレーシアに移住する直前に発覚した父の病気。
一年後の生存率は50%以下。

今、移住するべきではないのではないか?
せめて治療がひと段落する春まで待つべきではないのか?

いろんな思いが渦めきました。
でも、そんな私に父と母が言った言葉は、
「おまえたちは予定どおりマレーシアに行きなさい」
でした。

海外に暮らすと、日本に残してきた家族について常に心配や葛藤を抱えることになります。
親や祖父母の話になると、本当に同じ境遇の方ばかりだということに気づきます。

悩んだ末に、マレーシアに暮らすことを選んだ私たち。
日々をきらめかせることだけが、唯一できる親孝行なのかもしれない……
何が正しくて、何がまちがっていたのか、答えのない問いを抱えながら、そんなふうに思ったりもする今日この頃です。

いつもと何も変わらない、ふたりの息子たちの明るい笑い声とおバカなふるまいが、本当に救いになっています。
今日もまた大声で怒りながらも、父から引き継いだバトンを愛しく眺めます。

 

photo (1)

震災後、思いがけず徳島で再び一緒に暮らすことになった父。
年を取って偏屈さに磨きがかかり、衝突することもしょっちゅうでした。

それでも、アルバムをめくれば、若かりし頃の父がそこにいて。
昔は年齢より若く見られることが多くて、すらっとして、それなりにハンサムだったなあ……。
しかし、大人になって父に似た人を好きになると、大失敗したもんだっけ!!(苦笑)